沖縄への修学旅行前に〝ちゃぶ台学習〟 (南城陽中)


《城南新報2016年6月1日付紙面より》
 

時折、見られた『ちゃぶ台返し』に生徒らも笑顔…
時折、見られた『ちゃぶ台返し』に生徒らも笑顔…

沖縄への修学旅行を前に、生徒らのコミュニケーション能力を磨くユニークな『ちゃぶ台学習』が31日、南城陽中学校(川島和也校長)3年生=5クラス・170人=の各教室で行われた。民泊先やタクシーでの移動中など尻込みすることなく、現地の人々と会話が弾むように―と企画された同校恒例の取り組み。生徒らは下調べした沖縄の郷土料理やシーサーに関する知識をフルに生かし、グループごとに会話を弾ませ、ちゃぶ台がひっくり返るスリルも楽しんだ。

『ちゃぶ台学習』は、アニメ「巨人の星」の主人公、星飛雄馬の父・一徹さんの厳格さをイメージして始めたという。
 今やちゃぶ台を囲んで、家族みんなで夕食を共にする家庭はなくなったが、父親の威厳の象徴とも言える「ちゃぶ台返し」の恐怖感を、学校教育に生かす取り組みとして長年、受け継がれ今回でちょうど10年目になるという。
 パターンは2つ。サイコロで『沖縄の人』や『現地タクシーの運転手』役を決め、6人が1グループとなり、沖縄の歴史や暮らしについて1回2分間で、どんどん会話を弾ませた。
 生徒らはこの日に向けて、朝読書の時間に沖縄の歴史本を読んで知識を蓄えてきたというが、時折、沈黙が5秒間続くと、組み合わせた机の真ん中に置かれている直径30㌢の段ボール製のちゃぶ台が跳ね上げられるシーンも。
 しかし、生徒らは、この取り組みを通じて積極性や会話能力にさらに磨きをかけた様子。3年3組の小川栞奈さんは「楽しく学習できました」と話し、武村玄くんは「沖縄の質問だけでなく、京都の話も盛り込むことで会話が広がることが分かりました」と、その成果に自信の表情を浮かべた。
 沖縄県への修学旅行は今月8日(水)から2泊3日の日程で行われ、2日目には今帰仁村(なきじんそん)の民家30戸に分かれ、班ごとにホームステイ。生徒らは、沖縄本島での移動も班別にジャンボタクシーで行うといい、運転手とふれあいを深めながら内戦の歴史や文化に触れて平和の大切さを学ぶ。