金毘羅祭り(宇治の圓藏院)


《城南新報2016年7月12日付紙面より》
 

境内で厳かに営まれた護摩木供祈祷
境内で厳かに営まれた護摩木供祈祷

「こんぴらさん」の愛称で親しまれる金毘羅(こんぴら)大権現例大祭が10日、宇治市広野町寺山の曹洞宗「少林山圓藏院」(宮﨑良章住職)で営まれた。境内で護摩供祈祷などが執り行われ、参拝者らは大きな炎を上げて燃える護摩壇の周りで、厄除けや家族の無病息災などを祈った。
 同院護寺会による金毘羅奉賛会(加藤良一実行委員長)が守り育ててきた祭事。金毘羅は、仏教で航海の守護神とされ、巨椋池を行き交う舟の安全や大漁を願って建立されたと考えられ、水難除け、治水の守り神。秋葉は火難除け、熊野は現在と未来の利益を掌る権現で、霊験あらたか。水難や火難、諸災を消し去り、幸福や五穀豊穣などを願う。
 夕刻、列を成した山伏姿の男性らが法螺(ほら)貝を吹いて境内に姿を見せると、問答のあと、護摩壇に火入れ。真っ白な煙が立ち上る中、「家内安全」など住民らの願いごとを記した護摩木3000本超を炎の中に次々と投じ、成就を祈願した。
 堂内では、大般若経の転読祈祷が営まれたほか、広野公民館と市生涯学習センター、京都文教大学、人形劇だん大福(前田明彦代表)が連携し、広野・大久保地域の歴史や思い出話をもとにした人形劇を披露した。
 また、境内と歩行者天国になった旧奈良街道沿いに約110の露店が並び、休日の家族連れや浴衣姿の子供たちでにぎわった。
 

いつもに増してにぎわう旧街道の露店
いつもに増してにぎわう旧街道の露店