伝統の粥占神事 今年は豊作の予感 (久御山雙栗神社)


《城南新報2017年1月17日付紙面より》
 
 久御山町佐山の雙栗(さぐり)神社で15日未明、伝統の粥占(かゆうら)神事が営まれ、天候や作況を占った。今年は豊作で、台風の影響は少ない―との結果が出た。
 
 粥占は江戸時代から続くとされ、天候の予測がつかなかった昔、占いの結果が農民たちの生活指針となったと伝わる。
 小豆粥を炊く大釜に早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)、綿、大豆、イモ、キビ、梨の8種類の作物の札をつけた竹筒(長さ10㌢余り、直径1㌢)を入れる。煮上がった釜から竹筒を取り出して割り、筒内部の粥の入り具合からそれぞれ農作物の豊凶や今年の天候を判定。府南部豪雨があった5年前は水の多い年、台風18号による大雨に見舞われた4年前は9月に多雨や豪雨など…と、予想が的中していた。
 神事には同神社特別総代の坂本信夫さんや総代、地元の佐山・林両自治会関係者らが出席し、奥村博宮司の導きで執り行った。
 15日午前0時、奥村宮司が祝詞を奏上し、列席者が玉串を奉納。木の棒を手動で回転させた摩擦熱で発火させて種火をつくり、その火を使って米と小豆を約1時間30分炊いた。
 煮上がった粥から竹筒を引き上げた後、宮総代が小刀で切って横に割り、粥の詰まり具合を確認。結果は▽早稲9分▽中稲6分▽晩稲9分▽綿8分▽大豆5分▽イモ4分▽キビ6分▽梨0分だった。
 奥村宮司は「風らしい風は、あったとしてもしれている。米が豊作で台風期間は短いのでは」などと説明した。
 粥の入り具合は御神差に書かれ、佐山・林地域の氏子宅など約280戸に配られた。
 

竹筒を割り、粥の入り具合を確認する奥村宮司や宮総代ら
竹筒を割り、粥の入り具合を確認する奥村宮司や宮総代ら