「ユーフォ」の聖地巡礼 2年間で141回来宇も


《城南新報2017年2月15日付紙面より》
 
 宇治を舞台にしたアニメ「響け!ユーフォニアム」をテーマにした公開シンポジウムが12日午前、京都文教大学(宇治市槙島町)で初めて開かれた。
 同大学・総合社会学部の片山明久准教授が『「聖地巡礼」の意味を考える―観光社会学から見た「響け!ユーフォニアム」巡礼』と題して基調講演を行った。
 アニメの聖地巡礼には観光学的、地域政策的、文化政策的、コンテンツビジネス的、観光社会学的の多方面の側面があるが、片山准教授は観光社会学にスポットライトを当てた。通常の旅行者は、特定の地域に頻繁に足を運ぶことをしないが、アニメ聖地巡礼では自分のこだわりを地域で確認するため、この2年間に141回も宇治(ユーフォ聖地)を訪れているケースを紹介。宇治地域への思い入れが強くなった〝ジモト民〟が生まれつつあるという。
 また、必ずしも「ユーフォ」が真ん中になく、コスプレ好き、吹奏楽好きなど本来は排他性を持ったグループが、一つの〝公共圏〟を形成。作品のファン以外にも裾野が広がり、異なる価値を持つ者同士が、お互いに尊重し合える関係になる可能性を持った行為が、ユーフォの聖地巡礼であるという特徴を指摘した。
 一方、午後からは、学生プロジェクト主催の「響け!みんなのお楽しみ会」を初めて同大学構内で開催。プロジェクトメンバーの4回生が「アニメと観光」をテーマに書いた卒業論文を発表した。
 さらにアニメに登場する人物のコスプレショーを披露。埼玉、東京、岐阜、冨山などから集まった人らは〝北宇治高校〟の制服に身を包み、リボン、髪型、足などこだわりポイントを笑顔で語った。
 登場人物3人の合同誕生日会も開催。特製ケーキが用意された。ファン有志が結成した北宇治高校OB吹奏楽団のミニコンサートなども…。シンポジウムから延べ250人が参加し、交流を深めた。
 このほか、会場の外には、アニメキャラを描いた〝痛車〟を展示。八王子、長岡など遠方のナンバープレートが並み、アニメ聖地巡礼のパワーを見せつけた。
 

痛車のボンネット前で〝北宇治高校〟の制服に身を包む参加者ら
痛車のボンネット前で〝北宇治高校〟の制服に身を包む参加者ら

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