自作“図鑑”で野鳥の魅力 地元ゆかり50種紹介 宇治隼隊の中島代表


《城南新報2017年3月17日付紙面より》
 
 野鳥の保護や生態調査に取り組む市民グループ「京都宇治隼隊」代表の中島愛治さん(83)=宇治市神明=が、宇治で観察した野鳥についてまとめたミニ図鑑「野鳥の習性」を発刊した。身近な場所に生息していたり、宇治川などに飛来する約50種を紹介した。長年携わってきたグループの代表を近く勇退する予定で、この1冊に「皆さんに野鳥に関心を持ってもらいたい」との思いを込めた。
 

宇治ゆかりの野鳥を紹介したミニ図鑑「野鳥の習性」
宇治ゆかりの野鳥を紹介したミニ図鑑「野鳥の習性」

 京都宇治隼隊は2006年4月23日に発足。20年にわたる前身の「愛鳥緑の少年団」時代から、小学校や地元での野鳥観察会、宇治川に捨てられた釣り糸の回収、宇治市内の巨樹や巨木の調査など鳥たちが生息しやすい地域づくりに取り組み、自然環境活動を続けている。
 中島さんはグループ発足当初から代表を務めてきた。野鳥が飛び回る空、ヒナを育む森の環境が守られてほしい―との願いを抱き、今年初めから図鑑の編集に取り掛かった。労作の完成を受けて、京都宇治隼隊は中島さんの誕生日の16日、発刊記念の集いを宇治公民館で開き、会員や野鳥愛好家ら約70人が中島さんの講話に耳を傾けた。
 図鑑には有志の写真協力も受け、グループ名に冠したハヤブサをはじめ、ハイタカやトビ、ユリカモメ、フクロウ、キレンジャク、宇治市の鳥であるカワセミなどの生態を紹介。移動鳥、旅鳥、留鳥などそれぞれの種類や全長、特徴や観察時の様子などにも触れている。
 特に珍しい野鳥の一つに挙げるアカエリヒレアシシギでは「旅鳥で宇治川では初めての観察。太閤堤前で4羽いたが、30分ほどで飛び立った」、コクガンでは「西日本では非常に珍しく、宇治に初めての飛来。宇治川塔の島、朝霧橋下流の浅瀬に、2時間の滞在でした。周りにはユリカモメ」などと記した。
 巻末には、保護したコシアカツバメを空に帰すまでの体験談やツバメの巣立ちの記録、寄稿なども掲載した。中島さんは「野鳥がすんでいる所は微生物がおり、自然環境の良い所。野鳥を知ることは自然を知ること。多くの人々に野鳥への関心を持ってもらいたい」と話す。
 A4判、55㌻。希望者は郵便振り込み(『京都宇治隼隊』0950‐217181、送料含め305円)などで入手できる。問い合わせは中島さんの携帯080‐5346‐2942まで。
 

集いで野鳥の魅力を語る中島さん(宇治公民館)
集いで野鳥の魅力を語る中島さん(宇治公民館)

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