寝る子は育つ実践して “睡眠” リーフレットそろう (北宇治中)


《城南新報2017年3月25日付紙面より》
 
 今年度まで2カ年にわたり「中高生を中心とした生活習慣マネジメント・サポート事業」研究協力校の指定を受けた北宇治中学校(松元伸祥校長、1・2年計351人)で、生徒たちが成果を盛り込んだリーフレットが完成。スマホに費やす時間を見直し、早寝早起き実践の生徒たちが、眠気解消や集中力向上といった効果に目覚め、小学生向けリーフレットに研究内容と感想をまとめた。
 
 スマホ利用などでおろそかとなりがちな「睡眠」に的を絞る文科省主導の事業。同校は昨年度から、家庭と学校、地域が連携する「生徒の生活習慣改善のための研究」に取り組んできた。
 京都文教大学、宇治徳洲会病院、PTA・育友会、青少協、少年補導委、民児協の代表からなる地域協議会も立ち上げ、昨年3月に初版リーフレットを発行。学校と、生徒が中心になって作成した2種類で、どちらも専門委員の宇治徳洲会病院検査科・江口光徳技師長が監修した。生徒たちは、総合学習の時間を利用した調べ学習で睡眠のメカニズム、勉強との相関関係を示したグラフを添付した。
 また、一昨年10月(事前)・昨年2月(事後)に全校アンケートを行い、特に「休日も起床時刻が平日と2時間以上ズレないようにしている」の項目で「肯定的変化がみられる」とし、「自らの睡眠時間、生活習慣を可視化でき、改善の意識を生む事業の効果の表れ」と分析。5月、生徒会本部役員を中心に全校生徒による同校独自の「夜ふかしダメ・ゼッタイ宣言」に発展した。
 自分たちの弟・妹たちに睡眠効果を知らせ、実践してもらおう―と、児童向けリーフレット作成に当たり、生徒会本部役員たちが研究のまとめ、思いをレポートにして持ち寄り、優秀作を掲載した。
 「小学生のみなさんへ・寝る子は育つは本当です」をタイトルに2000部作成。睡眠はなぜ大切か?に始まり、グラフやイラストを織り交ぜ、質の高い睡眠を取るコツも紹介。小中連携の小倉・北小倉・槇島小学校に新年度早々配布するのをはじめ、範囲を広げるという。
 さらに、民生委員や地域の声を受け、乳幼児の母に向けたリーフレットを松元校長が作成。「睡眠不足は、子供の脳・体の発達に大きな影響を及ぼす」との主旨をデータに基づきひも解いた。1000部作成し、既に子育てサロンなどで配布を始めている。
 松元校長は「取り組みを始めて、劇的に遅刻が減少(約4割)。掃除や挨拶もしっかりとするようになった」と表情晴れやか。内村太一・生徒会長(2年)は「自身、深夜2時まで起きていたのが11時に寝るようになり、朝起きた時の調子が違う。授業や部活で眠気がなくなり、集中できている」と声を強める。
 

校舎1・2階昇降口に掲げる宣言の前で効果実感の生徒会本部役員たち
校舎1・2階昇降口に掲げる宣言の前で効果実感の生徒会本部役員たち