巨椋池を“パノラマ”再現 大吉山でアプリお披露目 (ちはやぶるつくる会)


《城南新報2017年3月26日付紙面より》
 

スマホ画面に再現される巨椋池と、現在の宇治のまちの姿を比べて楽しんだ
スマホ画面に再現される巨椋池と、現在の宇治のまちの姿を比べて楽しんだ

「ちはやぶる宇治の未来をつくる会」主催の「よみがえる巨椋池」無料アプリの完成披露会が25日、宇治市宇治紅斉の大吉山展望台で開かれ、市民ら約100人が、古(いにしえ)の巨大な池の再現にたまらず歓声を上げた。
 日本書紀編さんから1300年経過の2020年をターゲットに、万葉集や古今和歌集に登場する枕詞の「ちはやぶる」が、「神」と「宇治」のみに使われていることを自信と誇りとし、利他の精神回復につなげよう―と、呼び掛ける同会。元テレビ局勤務の森田誠二代表と会員らが、地元をひも解く勉強会や短歌会、環境保全フリーマーケット開催など精力的に活動している。
 巨椋池をベースに太陽や月が昇り、沈む姿が映し出されるアプリは、スマホやタブレットで見ることができ、月の上にウサギが現れるなどの遊び心もふんだん。昼・夜各1分にまとめ、展望台で公開された2次元コード(http://www.youtube.com/watch?v=pOEfBQpng2M)を基にダウンロードした参加者が宇治のまちを見下ろしながら、「360℃のパノラマ」上下左右にスマホをかざして太閤秀吉以前とされる巨椋池が存在した様子と、現在の対比を楽しんだ。
 バーチャル(仮想現実)感満載のAR技術を駆使したアプリは、長崎県立大学シーボルト校情報システム学部・金谷一朗教授が3カ月掛けて開発し、CGアーティストの市川泰雅さんが制作。親子連れなどでにぎわう展望台に笙奏者・井原季子さんの奉奏が厳かに流れ、太古の雰囲気を醸し出した。
 ランニングを兼ねた松浦亮さん(39)・真見さん(30)夫妻=菟道=は「昔、巨椋池があったのは知っていたが、イメージできて面白い。ハスも再現してほしい」と声を弾ませた。
 森田代表は「白川金色院が次なる候補。宇治の輝かしいコンテンツを生かせれば」と意気高い。
 同会の問い合わせは、森田さん携帯090‐3994‐7595、メールwakantanka913@gmail.comまで。
 

大吉山展望台が参加者たちでにぎわいを見せる
大吉山展望台が参加者たちでにぎわいを見せる

現在の3川合流部付近に広がっていた昔の巨椋池
現在の3川合流部付近に広がっていた昔の巨椋池