「淀苗」出荷準備に汗 熟練技で伝統の接ぎ木 (久御山町内)


《城南新報2017年4月5日付紙面より》
 
 久御山町内で、接(つ)ぎ木した野菜苗の出荷準備が始まった。「淀苗」として全国に知られる特産品で、育苗農家が作業に励んでいる。
 接ぎ木は、耐病性のある台木に野菜苗の穂木をつなぐことで丈夫な苗をつくる。台木と穂木がぴったり合わさるよう、きれいに断面を切る熟練の技が求められる。
 かつて木津川の流路だった同町藤和田・北川顔地区は水はけの良い砂質土に恵まれ、根を伸ばしやすい苗づくりが始まった。その歴史は室町時代から550年の伝統を誇る。淀苗は根付きや実の付きが良い苗として定評があり、北藤育苗組合が京阪神を中心に送り出している。
 同組合の村田和弘さん=北川顔=の苗場では、地元の女性たちがカミソリを使って台木に切り込みを入れ、鋭角にした穂木の切り口と合わせてクリップでとめていく手仕事を続けてきた。現在は、苗の大きさのムラをなくすための並べ替え作業に汗を流す。
 淀苗はトマトやキュウリ、ナス、スイカ、メロンなどさまざま。出荷は今月中旬から本格化する見込み。
 

出荷に向けて淀苗スタンバイ(久御山町北川顔)
出荷に向けて淀苗スタンバイ(久御山町北川顔)