JA京都やましろ青壮年部宇治市支部 若手農家、市長と意見交換


《城南新報2017年4月7日付紙面より》
 
 宇治市内で農業に携わる青年らが6日、山本正市長と意見交換した。特産の宇治茶のほか、花きや野菜など多彩な分野からの要望を紹介したり、業界の活性化へ提案を行い、宇治らしい特徴ある農業の意義を確認した。
 
 担い手の減少や耕作放棄地の拡大など市内の農業を取り巻く課題が多い中、市のトップに若手農家の声を直接聞いてもらおうと、JA京都やましろ青壮年部宇治市支部(江口滋基部長)が打診し、初めて実現した。
 同支部で活動する米や野菜、茶、花き、イチゴなどの生産者ら16人が市役所を訪れ、代表者5人がそれぞれの状況や現状打開に向けた提案などを山本市長に伝えた。
 13代続く花農家の生産者は、戦国時代の華道家を主人公にした京都が舞台の映画「花戦さ」(6月3日公開予定)に注目した。ハナショウブやカキツバタといった市内でも栽培されている花々が要所に登場していることから、花きのPRに向けて市文化センターでの同作品の鑑賞会や花の即売などを提案した。
 野菜の生産者は「売り上げを伸ばすにはブランド力」と主張。宇治茶に次ぐ野菜のブランド化を希求し、その際には市の宣伝大使「ちはや姫」の使用許可を望んだ。
 茶業関係者は「高級茶は手摘み」と説明し、市内の交通不便地での摘み手不足の解消に向けたインフラ整備などを要望した。
 このほか、農業の担い手不足の問題に関して「助成金や補助がホームページで分かるだけでも新規就農のハードルが低くなる」との意見もあった。
 山本市長は「農業の定着や後継者を生み出したり、皆さんの苦労が生きる農業を模索していきたい」と話し、生産者の声に耳を傾けた。提案や提言に対して、関係機関と連携して効果的な手法を研究したい意向などをそれぞれ説明し、宇治市らしい特徴ある農業を生産者と一緒に考え、進めたい思いを伝えた。山本市長は、今後の意見交流会の開催についても、前向き姿勢を示した。
 

市役所で山本市長とざっくばらんに意見を交わす若手農家ら
市役所で山本市長とざっくばらんに意見を交わす若手農家ら