協働で未来へ背中押す コミュカフェ リオス槇島「つながりひろば」


《城南新報2017年4月13日付紙面より》
 
 コミュニティカフェ「リオス槇島」=宇治市槇島町十一=で子供の未来を応援する「つながりひろば」の輪が広がっている。地元有志が調理に励む「つながり食堂」や、大学生ら協力の学習支援も好評で、子供たちに限らない対象者のさらなる拡大を視野に入れている。
 

大学生の手ほどきで学習を進める児童たち
大学生の手ほどきで学習を進める児童たち

 人と人がつながる笑顔あふれるカフェを掲げる「リオス槇島」。2014年10月、地域と協働する文科省「大学COC事業」の採択を受けた京都文教大学=同町=協力により学習支援をスタート。子供たちの安全・安心の居場所づくりに一役買う中、家庭の事情などで日々の食事に窮する子供たちに夕食を提供する「つながり食堂」も産声を上げた。
 内閣府サポート事業として、16年度も一般社団法人マキシマネットワークが「つながりひろば」を主催。昨年10月~今年9月までの期間中、毎週月曜午後4時30分~7時30分(食事提供は6~7時)まで、宿題支援やゲーム、遊びなど、児童たちが毎回、大学生4~5人から手ほどきを受けながらわいわいと取り組んでいる。
 近隣の槇島・北槇島小学校、槇島中学校などの児童生徒に呼び掛け、毎回約30人が参加。小学生は保護者の送迎が条件で、中学生は自転車での往復も可能。輪は広がり、小倉や向島方面からの参加もある。
 同大学臨床心理学部教育福祉心理学科の寺田博幸教授(小学教育・特別支援教育)のゼミ生が学習支援に積極参加。「集中力を高める」をテーマに、宿題中心にドリル、百マス計算などの反復、読み聞かせ、カルタ取りなどで児童生徒に交ったゼミ生が、共に笑顔をのぞかせながらアドバイスを送っている。
 寺田教授は「将来、教師を志す学生が、学校と放課後で子供たちの見せる顔の違いを経験しながら、家庭学習の大切さ、集中力を身に付けてもらうよう頑張っている」と相互効果に期待し、寺田教授が保護者の子育て相談に応じる場にもなっている。
 また、管理栄養士を目指す学生が、スタッフ、地元有志らと調理に励む。この日は、揚げ餃子に金平ゴボウ、ブロッコリーのポタージュ、ココアプリンなどの献立で、配膳を終えると、テーブルを囲んだ子供たちが勉強の手をしばし止めて、箸を進めた。
 リオススタッフでプロジェクトリーダーの櫃田尚美さんは「保護者の悩みでもあった夕食提供を考えていたところ、補助を得られて光が差した。小学生はずいぶん集まるようになってきた。年齢にかかわらない居場所にしたい。今後、一人暮らしの高齢者にも利用してもらい、元気になってほしい」と展望。食事料金は、大人(高校生以上)300円、小人100円。なるべく当日午前中までに予約する。毎月1回、余暇活動を行うほか、学習活動では理科実験もある。問い合わせは、リオス槇島℡66‐1849まで。
 

女子学生も加わって、調理に励むスタッフと地元有志
女子学生も加わって、調理に励むスタッフと地元有志