河口慧海の足跡たどる 5月末まで春季特別展 (黄檗山萬福寺)


《城南新報2017年4月20日付紙面より》
 
 宇治市五ケ庄三番割の黄檗山萬福寺の宝物館「第二文華殿」で春季特別展が始まった。仏教の原典を求めて日本人で初めて鎖国下のチベットに入った黄檗宗の僧侶、河口慧海(かわぐち・えかい、1866~1945年)の足跡をたどる資料をはじめ、絹本著色や墨画など江戸から近代を中心とした資料計27件を紹介している。
 河口の生誕152年などに合わせて企画した。河口のチベット旅行記に出てくる「ゆきの原雪をしとねのゆきまくら雪をくらひつゆきになやめる」の和歌やチベット語の文法書「西藏文典」などを並べた。
 このほか開祖・隠元が手掛けた書、随筆家・松本章男氏が寄贈した「両界種字曼荼羅図」などを展示。黄檗開創前後に隠元に贈られた中国・明代の絹本著色「四季花鳥図」は春・夏の場面を公開し、優美に描かれたクジャクやボタンの花を楽しむことができる。
 5月末まで。火曜休館(同30日は開館)。16日午後1時30分から講演会(要予約)を開催し、松本氏が「黄檗山と私」をテーマに語る。会場では松本氏の著書「恋うた」「心うた」を販売中。問い合わせは同寺文華殿℡33‐1199まで。
 

ダイナミックな「四季花鳥図」などが並ぶ特別展
ダイナミックな「四季花鳥図」などが並ぶ特別展

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