全国初、路側情報板を導入 新名神「城陽~八幡・京田辺」 30日開通を前に報道内覧会


《城南新報2017年4月21日付紙面より》
 

大型情報板に早くも「ようこそ新名神高速道路へ」の文字が表示されている
大型情報板に早くも「ようこそ新名神高速道路へ」の文字が表示されている

新名神高速道路の京都府域初ルート「城陽~八幡・京田辺」(3・5㌔)が今月30日(日)午後3時に開通するのを前に、事業主のNEXCO西日本㈱関西支社は20日、報道関係者に対する内覧会を行った。ドライバーに直前の交通情報を知らせる全国初の「動画機能を有する路側情報板(LED式)」や府域初のナンバリング標識(新名神は『E1A』)など新たな国土軸の特徴を説明。この区間が開通すると、京都府北部から南部までが高速道ネットワークでつながることもアピールした。
 

全国初導入の動画機能を有するLED式の路側情報板
全国初導入の動画機能を有するLED式の路側情報板

新名神は、愛知県名古屋市を起点に兵庫県神戸市までの全長174㌔の国幹道路。このうち、NEXCO西日本関西支社(村尾光弘支社長)=大阪府茨木市=が担当するのは滋賀県域から西の109・1㌔。そのうち、甲賀土山IC~草津JCT間の30・1㌔はすでに供用しており、現在は大津JCT~神戸JCTまでの79㌔で建設工事が進められている。
 その区間内で開通の先陣を切る「城陽~八幡・京田辺」3・5㌔は、城陽市金尾の『城陽JCT・IC』から木津川橋を経て、八幡市美濃山の『八幡京田辺JCT・IC』につなぐルート。この間が30日(日)に一般供用されると、京都府北部の『京丹後大宮IC』から山陰近畿道、京都縦貫、第2京阪、新名神、京奈和自動車道を経て、府南部の『木津IC』が、延長約140㌔の高速道路ネットワークで結ばれることになり、観光振興や陸送物流がスムーズになるなど、府域の発展に大きく寄与するものと期待される。
 20日の報道内覧会は、近鉄寺田駅発着でバスにより①八幡京田辺JCT・IC②京田辺高架橋・木津川橋(橋梁点検訓練披露)③城陽JCT・IC―を巡るコースで実施された。
 まず、料金所が完成している八幡京田辺ICでは、ETCカードの入れ忘れや期限切れなどのトラブルに対応する複数カメラによる「平面監視システム」を採用。これで係員の即時対応が可能になり、車の停止時間を短くする効果が生まれる。
 木津川橋手前の「京田辺高架橋」付近では、従来の高速道路ではJCT・IC付近にしかなかった交通情報表示を小型化した全国初の「路側情報板」を上下線1カ所ずつに設置したことを説明。渋滞情報だけでなく、直前で発生した事故に対応して左右どちらの路線に寄ると、安全走行できるかをドライバーに伝える。
 今後は、全国の高速道路で1㌔ごとに、この路側情報板を設置する計画があるといい、鮮明なLED表示で、事故防止に役立ちそうだ。
 また、木津川橋では、新名神本体構造物の点検業務を担う西日本高速道路エンジニアリング関西㈱の点検車両を使ったコンクリート打設訓練が披露され、報道関係者も高所作業車に乗り、その模様を撮影した。
 同社によると、関西を走る高速道路の1割が「50年以上」、7割が「30年以上」経過しており、日ごろの保守点検は不可欠。作業員らは、最大30㍍伸びる作業車の先端に乗り、橋梁のコンクリート部分をハンマーで叩き、その音で劣化していないか点検する作業を実演。もちろん、新しい道路で問題はないが、100年後も安心して走れる高速道路を目指し日々、点検を繰り返す。
 最後は、日本郵便㈱など城陽市施行・新市街地整備事業地が見渡せる城陽JTC付近で、内覧会の総まとめを行い、NEXCO西日本側から「今年度はお茶の京都ターゲットイヤー。山田知事から『ぜひ4月中に開通させてほしい』との要望をいただき、何とか間に合った。京都府域が高速道路で結ばれることにより、沿線の産業振興や観光面の活性化に役立つ」と、安どの声が聞かれた。
 なお、新名神「城陽~八幡・京田辺」は2011年11月に着工。工事の効率化に努め5年半で完成させた。事業費は、ネクスコ西日本と高速道路機構が債務返済協定を締結した1090億円。開通後の維持管理費も含め、国の予算(税金)は投じられず全額、通行料金で賄われる。
 「城陽~八幡間」の通行料金は▼軽自動車=250円▼普通車=270円▼中型車=300円▼大型車=350円▼特大車=470円。ETC割引も適用。30日の開通へ、まもなくテレビCMも流れるという。

城陽JCTで内覧会の総まとめ
城陽JCTで内覧会の総まとめ

点検車からアームを下へ伸ばし、木津川橋をチェックする訓練披露
点検車からアームを下へ伸ばし、木津川橋をチェックする訓練披露