新茶の息吹き胸いっぱい 八十八夜茶摘みの集い 市民、観光客ら約3500人


《城南新報2017年5月3日付紙面より》
 

茜だすきに姉さんかぶりの宇治茶レディらが新芽を摘み取っていった
茜だすきに姉さんかぶりの宇治茶レディらが新芽を摘み取っていった

 シーズン到来を告げる「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が2日、宇治茶会館・茶業センター=宇治市宇治折居=で開かれ、初夏の陽気に恵まれた市民、観光客ら約3500人(主催者発表)が、新芽の息吹きを胸いっぱいに吸い込んだ。
 立春から数えて88日目にあたる八十八夜は、茶産地にとって特別な一日。公益社団法人府茶業会議所と府茶生産協議会、府茶協同組合、宇治茶の郷づくり協議会が主催し、800年以上の伝統を誇る宇治茶をアピールする。
 オープニングセレモニーでは、杉本貞雄・府茶業会議所会頭や、地元首長を代表して山本正・宇治市長、国会議員らが挨拶に立ち、「お茶の京都」博の本格化を歓迎。式のあと、自然仕立ての玉露茶園に舞台を移して「初摘み」が行われ、この日がデビューとなる宇治茶レディ4人をはじめ、茜だすきに姉さんかぶりの茶摘み娘たちが生育の良い新芽を丁寧に摘み取り、かごに入れる昔ながらの風景を再現。市民らも茶園に足を運び、清涼な香りを小袋に詰め込んだ。
 会場では、日本茶インストラクターによる美味しい淹れ方教室や抹茶の挽き臼体験、焙炉(ほいろ)での手もみ実演・体験もあり、参加者がホットプレートで炒り、手のひらでよじる製茶体験も満喫。新茶の無料接待のほか、ひと晩かけて抽出した「水出してん茶」も振る舞われ、宇治茶会館3階ホールでは、木彫家・大岩広生さんと研究家・田中正流さんによる茶の木人形の展示販売も行われた。
 堀井長太郎・府茶協同組合理事長は「(今年は萌芽が遅めで、)芽が若い。良いお茶ができそう」と色鮮やかな一面を見渡した。
 

すっきりと風味の良い水出してん茶でのどを潤す
すっきりと風味の良い水出してん茶でのどを潤す

ホットプレートで炒った新芽をよじる親子
ホットプレートで炒った新芽をよじる親子