城陽市エコM「広く知って」 名所旧跡のキャラ満載 PR冊子、無料配布へ


《城南新報2017年5月11日付紙面より》
 
 フランス生まれの地域おこし策『エコミュージアム』で、まちの活性化を目指している城陽市は、官学協働で作り上げた名所旧跡を紹介するキャラクターデザインをふんだんに盛り込んだハンディサイズの「PR冊子」を作製。今月13日(土)から市内公共施設やJR・近鉄の6駅などで配布を始める。
 
 城陽市には、全国に名を馳せた観光名所はないが、久津川古墳群など6つの国史跡が存在。文化庁から「比較的狭い範囲内に縄文から奈良時代までの史跡がまとまって所在する全国的に貴重な地域」との評価を受けている。
 まち全体を『博物館』と捉え、市民には「まちの魅力を再発見」、市外の人や外国人観光客らには「豊かな自然、歴史、産業などを広く知ってもらいたい」と、市教委が中心となり昨年度から本格的に取り組んでいる『エコミュージアム』事業。
 市と連携協力協定を結んでいる学校法人瓜生山学園・京都芸術デザイン専門学校=京都市左京区=の学生とコラボして、市内にある古墳や遺跡、廃寺跡に関連したキャラクターデザイン20体を作製。そのうち、国史跡『森山遺跡』を紹介する「弓矢で獲物を狙う縄文人の父親」など10体を、等身大のパネル(高さ最大1・9㍍)にして現在、市歴史民俗資料館ギャラリーで開催中の完成記念展=6月4日まで=で集中展示している。
 そして、今回はさらにエコミュージアム事業を周知するため、A5判フルカラーのPR冊子(32㌻)を作り上げ、まだまだ認知度が低い「エコミュージアムって何?」という疑問に答える説明文や市内の代表的な地域資源、イベント、おすすめの散策6コースなどが紹介されている。
 1万2000部製本し、費用は約100万円。「1冊あたり80円強」となるが、市教委は「デザイン、印刷、製本費を含めた価格で、当初見込みより安く仕上がった」と自信のコメント。
 出来上がったばかりの冊子は市役所をはじめ、寺田分庁舎(市教委)、歴民、観光協会、各コミセン・老人福祉センターや市内の6鉄道駅、JR京都駅構内の総合案内所『京なび』などで13日から無料で配布される。
 なお、市教委は今年度、エコミュージアム関連事業として3回(久津川古墳・森山遺跡・青谷梅林の各周辺コース)のツアーイベントや残るキャラ10体のパネル作製、キャラ20体を印刷した子供向けトレーディングカード作りなどを約100万円の予算内で行う予定。将来的には「市民の担い手が中心となって、行政が支援する形の取り組みを目指したい」としている。
 

城陽市の活性化策「エコミュージアム」のPR冊子
城陽市の活性化策「エコミュージアム」のPR冊子