WBCライトフライ級 “拳四朗” 平常心で世界王者へ 20日に東京決戦


《城南新報2017年5月16日付紙面より》
 
 城陽市在住でBMBジム(宇治市宇治里尻)所属のプロボクサー、拳四朗(25)=ライトフライ級=初の世界戦が今月20日(土)に迫った。舞台は東京・有明コロシアム、2夜連続5つの世界タイトルマッチの先陣を切る。相手は2度目の防衛戦となる王者、ガニガン・ロペス(35)=メキシコ。サウスポーのベテランボクサーで難敵だが、拳四朗にも勝機は十分にある。まずは得意の左ジャブでダメージを蓄積させ、一気に決着を付ける戦法で、世界の頂点を目指したいところだ。この一戦は同日午後7時からフジテレビ系列で全国中継される。
 
 プロ9戦無敗(5KO)で迎える拳四朗の初の世界タイトルマッチ。現在、WBCライトフライ級4位で、キャリアの浅さも心配されるが、そこは関西大学時代に東京国体で優勝するなど豊富なアマ経験=73戦57勝16敗(20KO)=と、元東洋太平洋ライトヘビー級王者の父、寺地永会長(53)の的確なアドバイスでカバー。拳四朗本人は「絶対に勝ちます」と、地元のファンに力強いコメントを発する。
 大一番に向けて、拳四朗は先月19日から27日まで東京・練馬区の三迫ジムに第1弾〝武者修行〟に出向き、サウスポー対策をみっちりこなし、日本ランカー相手にその距離感を確かめ「いろんなパターンを試して、ようやくパンチが当たるようになってきた」と、自信たっぷりに話す。
 GWは地元・京都南部で調整し、FMうじにも出演。いつもと変わらぬ様子で、父親とともに必勝を誓った。ボクシング活動を支えるBMBジム関係者や『拳四朗後援会』(石田實会長)への感謝の気持ちを忘れず日々、心身を鍛えているという。
 そして、今月9日から再び東上した拳四朗。週末(20日)の決戦まで、再び三迫ジムで厳しい減量と体調管理に努めている。まもなく、決戦の地へ向かう寺地会長は、王者・ロペスについて「正直、特徴がないので対策がしにくい。まずは立ち上がり1、2ラウンドで戦い方を見極める。アッパーには注意したい。確実に勝つことが目標。拳四朗もスピードやパンチ力が付いてきており『ここは勝たないと』という気持ち」と、闘志をみなぎらせる。
 東上前に本紙インタビューに応じた拳四朗は「どこで、どんな相手と戦おうとも気持ちは変わりません。しかし、今回の会場は大きく、世界戦の雰囲気にのまれないようにしたい。勝って地元で防衛戦をしたい。まずは大阪ぐらいで試合をして、たくさんの地元の応援団の前で勝利したいですね」と、プロボクサーとは思えない優しい笑顔をほころばせた。
 なお、拳四朗が勝てば、京都のボクシングジム初の男子世界王者となる。東京決戦には、拳四朗後援会のメンバーを中心に、地元から約130人とジム関係者が応援に駆け付ける予定だ。
 

世界戦を前に自慢のパンチを磨く拳四朗(後方は寺地永会長)

コメント投稿は締め切りました。