優雅なお点前、至福の一服 煎茶道大会 (黄檗山萬福寺)


《城南新報2017年5月21日付紙面より》
 

親子茶席でお母さんに心を込めたお茶をどうぞ
親子茶席でお母さんに心を込めたお茶をどうぞ

宇治市五ケ庄三番割の黄檗山萬福寺で20日、第62回「全国煎茶道大会」が開幕し、中国情緒あふれる寺院に趣向を凝らした茶席が並んだ。「真夏日」の厳しい暑さとなったが、全国から大勢の人々が訪れ、風流なひとときを満喫した。
 同寺は敷地内に煎茶の祖・黄檗僧の月海元昭禅師をまつる売茶堂が建立されているなど、茶文化とのゆかりが深い。大会は、同寺に拠点を置く全日本煎茶道連盟が、その普及を目指して毎年開催しており、各地の愛好者が流派を超えて足を運んだ。
 初日は13席の茶席がしつらえられた。野点席では来席者が優雅なお点前に見入り、新緑の境内で至福の一服を味わった。「お茶の京都」のターゲットイヤーの今年は、宇治茶の歴史・文化や淹れ方を学んだ府民がプレミアム・ティー・アンバサダーとしてもてなす「宇治茶BAR」(有料)が三門近くに開設され、煎茶と玉露を提供した。
 一方、煎茶道の裾野拡大へ一昨年から始まった親子茶席には、市内の公立4幼稚園の園児と保護者ら計42組が参加。子供たちは煎茶の淹れ方を教わり、父母に振る舞った。
 献茶式では黄檗弘風流の高鳥真堂宗匠が厳かに茶をいれた。
 きょう21日まで。2日間で台湾の団体を含む22流派が参加する。茶席は午前9時~午後3時。境内の黄龍閣別館では、煎茶道関連の工芸品で文部科学大臣賞の受賞作など約100点を紹介する日本煎茶工芸展も同時開催されている。
 

お茶の京都の今年は「宇治茶BAR」も開設
お茶の京都の今年は「宇治茶BAR」も開設