“拳四朗” 最強世界王者へ 地元後援会に凱旋報告


《城南新報2017年5月23日付紙面より》
 
 世界初挑戦でWBCライトフライ級チャンピオンとなった城陽市在住のプロボクサー・拳四朗(25)=BMB=。本人は「世界を獲ってからが本当のスタート」と話しており、今後はさらなる鍛錬でスピード、パワーを兼ね備えた最強の王者を目指す。試合後、父親の永会長(53)のサポートに感謝し「10回でも、20回でも防衛したい」と決意。まずは、今秋の指名試合をクリアし、他団体(WBA、WBO、IBF)の王者との統一戦も視野に入れる。
 

応援旗の花道を通り、笑顔でリングへ向かう拳四朗(有明コロシアム)
応援旗の花道を通り、笑顔でリングへ向かう拳四朗(有明コロシアム)

 拳四朗は、地元の芽生え幼稚園から久世小、東城陽中を経て、奈良朱雀高、関西大学とボクシングの名門を歩んできた。
 中3から始めたボクシングは当初「進学のため」だったが、トレーニングを積むごとに父親譲りの才能が開花。宇治里尻にあるBMBジムを拠点に、近くの大吉山でのハードトレーニングや城陽市内でのロードワークで心身を鍛え上げている。2014年春のプロ転向後、わずか3年でWBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級チャンピオンに登り詰めた。
 京都府内のジムから世界チャンプが誕生したのは史上初。20日夜、東京・有明コロシアムで行われた世界戦では、拳四朗後援会(石田實会長)の応援団約130人をはじめ、首都圏や静岡県浜松市にもある後援組織のファンが大声援を送った。
 そして最終12Rには、前王者ガニガン・ロペス(メキシコ)と壮絶な打ち合いを展開。試合終了のゴングとともに拳四朗の勝利を確信した石田会長は「地元挙げての声援に応えてくれました。これからも精一杯、応援したい」と、歓喜で目を潤ませながら話した。
 同じく城陽市の奥田敏晴市長も「最高です。世界チャンプ・拳四朗選手から力をもらい、さらに飛躍するまちづくりに努めたい」と声を高ぶらせた。そのほか、安藤裕・山井和則両衆院議員や酒井常雄府議、相原佳代子市議会議長、藤城光雄市議、堀井美郎城陽商議所会頭、久御山町の信貴康孝町長、西村好町商工会長らも会場で『新王者・拳四朗』の誕生を祝福した。
 リング上では真っ先に、元東洋太平洋ライトヘビー級王者の永会長の腰に世界チャンピオンのベルトを巻いて「親孝行ができました」と拳四朗。ジャッジ3人のうち、一人は同点、2人が2点差で『拳四朗の判定勝ち』という僅差決着に、永会長は「相手(ロペス)は想像以上に強かった。拳四朗のパンチに耐え、前へ出てきて厳しい戦いを強いられました」と振り返った。
 なお、25日(木)に「ひだまり久世」=久世里ノ西=で「拳四朗後援会」への地元凱旋報告と記者会見、29日(月)には城陽市役所表敬訪問が予定されている。
 

拳四朗得意の左ジャブで、ガニガン・ロペスのダメージが徐々に蓄積する
拳四朗得意の左ジャブで、ガニガン・ロペスのダメージが徐々に蓄積する

東京の地で、拳四朗の世界奪取を喜び合う地元後援会の関係者ら
東京の地で、拳四朗の世界奪取を喜び合う地元後援会の関係者ら