拳四朗城陽応援大使に 第1号任命式 祝勝セレモニーに200人 (市役所 ロビー)


《城南新報2017年5月30日付紙面より》
 

祝勝セレモニーで女性職員から花束を受ける拳四朗
祝勝セレモニーで女性職員から花束を受ける拳四朗

 城陽市の知名度アップの切り札に、プロボクシングの世界チャンプを起用―。市は29日、「きょうと城陽応援大使」(第1号)の任命式を、市役所内で開き、奥田敏晴市長から、WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(25)=BMB、同市久世在住=に任命書が手渡された。拳四朗は「防衛を重ね、少しでも有名になって城陽市のお役に立てるよう頑張ります」と抱負を述べ、今後はあらゆる場面を通じて、ふるさとのPRにあたる。
 
 新名神高速道路の全線開通を2023年度に控え、城陽市では今、市施行「新市街地」や民間開発「白坂テクノパーク」の新工業団地造成が進む中、東部丘陵地へのアウトレットモール進出計画が具体化するなど、まちづくりが勢いづいている。
 しかし、全国的には知名度が低く、東京など首都圏へ行き、「城陽ってどこ?」と聞かれると、まず「京都です」と答え、続いて「京都のどこ?」と聞かれると「宇治の南です」と説明しなければならない現実がある。
 そこで市は2015年12月策定の『山背五里五里のまち・創生総合戦略』の基本目標の一つに、「まちの魅力発信!ひとを呼び込むまちづくりの推進」を掲げ、このほど城陽ゆかりの文化、芸術、スポーツ等の分野で世界を舞台に活躍する人を「きょうと城陽応援大使」に任命することにした。
 その第1号に選ばれた拳四朗は、今月20日に東京・有明コロシアムで開かれたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで、前王者のガニガン・ロペス(35)=メキシコ=を、2‐0の判定で下し、新王者の座に就いた。
 29日は、昼休み時間帯の午後0時30分から市役所1階ロビーで「祝勝セレモニー」が開かれ、市民や市職員ら約200人が集まる中、石田實後援会長や父親でジム会長の寺地永さんらとともに、拳四朗が登場すると大拍手が沸き起こった。
 女性職員から花束を受けた拳四朗に対し、奥田敏晴市長は「私も東京へ応援に行ったが、特に12ラウンドの打ち合いは素晴らしかった。まさに城陽市の誇り。いつまでも世界チャンプとして君臨してもらうよう市民挙げて応援しようではありませんか」と祝福。増田貴市議会議長も「世界のベルトをまず父親の腰に巻いた親子愛が印象深い。市議会としても、しっかり応援していく」と約束した。
 拳四朗は「皆さんの応援のおかげで、城陽にチャンピオンベルトを持ち帰ることができました。少しでも有名になって城陽の名を世界に広めたい」と、改めて世界戦の勝利報告。ロビーは再び拍手に包まれた。
 続く、「きょうと城陽応援大使」の任命式では、堀井美郎城陽商議所会頭立ち会いのもと、市から奥田市長、今西仲雄・本城秋男副市長、井関守教育長、また拳四朗後援会から石田会長、古瀬善啓・和田本隆夫副会長、栗栖俊次理事兼事務局長らも顔をそろえ、任命書を授与。オリジナルの名刺も託された拳四朗は「頑張ります」と笑顔を振りまいた。
 最後に、父・永さんの〝古巣〟市議会へ足を運んだ寺地親子。委員会室では、母親のように慕う相原佳代子議員(市民ネット)から花束が贈られ、拳四朗は委員長席に着席。「この席に座ると優越感に浸れますね」とジョークを飛ばす余裕を見せ、集まった17人の市議から愛情のこもった質問攻めに遭った。
 父親から「世界を獲るまではアカン」と制限されていた拳四朗の恋愛について、自ら新婚である上原敏議員(市民ネット)が積極的に質問。これに永さんは「今後は仕方ないですかね。練習を最優先させることは変わりませんが…」とコメント。すかさず、相原議員から「彼女できたら教えてね」との声が上がり、拳四朗は照れ笑い。この日一番の和やかムードに包まれた。
 

拳四朗㊨に「きょうと城陽応援大使」の任命書が手渡された
拳四朗㊨に「きょうと城陽応援大使」の任命書が手渡された

父・永さんの〝古巣〟城陽市議会で世界一を喜び合う拳四朗(中央)と市議、後援会役員ら
父・永さんの〝古巣〟城陽市議会で世界一を喜び合う拳四朗(中央)と市議、後援会役員ら