チョークで警告 “フン害防止” 効果上々、箕面市から視察


《城南新報2017年6月10日付紙面より》
 
 犬のフン害対策として宇治市が呼び掛け、効果を上げている「イエローチョーク作戦」について学ぼうと、大阪府箕面市の職員らが9日、宇治市内で取り組みを視察した。
 フンの周囲に黄色のチョークで丸を付け、飼い主に警告するもの。時間を変えて再確認し、フンがある時は確認時刻を、ない時は確認時刻と共に「なし」との文字を書く。これを繰り返すことでフン害の減少を狙う。
 市のまとめでは、市内の犬の登録は約1万1000頭(昨年4月1日現在)。世帯数の増加に伴い、直近5年間で平均して毎年約100頭ずつ増加している。犬に関する苦情件数も上昇し、昨年度は約90件、このうち約80%がフン害だった。中には、交差点の点字ブロックの上にフンが毎日放置され、目の不自由な人が困っている事例もあったという。
 チョーク作戦は、フンのある場所に黄色いカードを置いて警告していた従来のイエローカード作戦に代わって、導入された。昨年1月から7月末までに毎週2~3回、フン害が特に多い地区で市職員が早朝、夜間に実験したところ、放置が激減する効果が見られた。昨年9月から再開し、現在まで続いている。
 この日は、箕面市みどりまちづくり部環境動物室の牛尾英樹室長、岩永幸博担当室長が宇治市役所を訪れ、市環境企画課の柴田浩久主査から説明を受けた。
 柴田主査は取り組みの内容や経過を紹介し「いかにコストを下げ、(環境を)守れるか」などと説明。フンがなかった場合は「なし」と記し、放置時間を絞り込むことで、監視効果を狙っている意図を伝えた。
 質問に、点字ブロックの際は薄めた木酢液でマーキングする方法などを紹介。〝無言の抑止力〟に飼い主側が慣れてしまうことへの懸念に対し、効果は実証済みであることを伝え、市役所近くで実演も行った。
 箕面市の牛尾室長は「費用をかけたり、ポスターを張るぐらいしか浮かばず、簡単だが効果のあるこんな発想はなかった。参考にさせていただきたい」と話した。
 

「イエローチョーク作戦」の実演を視察する箕面市職員ら
「イエローチョーク作戦」の実演を視察する箕面市職員ら