爆発物テロを警戒 イオン久御山で訓練 (宇治署管内官民組織)


《城南新報2017年6月25日付紙面より》
 
 大規模集客施設など「ソフトターゲット」での爆発物によるテロを想定した訓練が24日、イオン久御山店であった。不特定多数の出入りがあり、警備が手薄になりがちなスポットでの避難誘導や安全確保の対応を確認した。
 宇治署や管内の宇治市・久御山町、民間団体など官民約30団体でつくる「宇治テロ対策ネットワーク」が、参画団体の1つの同店で行った。テロ対策の訓練はJR宇治駅で先月実施しており、2回目。
 同店中央広場のベンチで爆発物が発見されたと想定し、府警本部や同署、直営とテナント店舗の関係者ら計約90人が参加した。
 警備員が不審な箱が放置されているのを見つけ、来店客を現場から遠ざけるとともに、防災センターを介して110番通報した。
 パトカーの先着後、府警機動隊の爆発物処理班が到着。防爆服に身を包んだ隊員がエックス線を照射し、爆発物であることを確認した。爆発物処理専用の重機が近寄ってアームで箱をつかみ上げ、特殊車両に収納した。
 同署は要所で「警察官が来るまでの一時的対処が、ケガ人が『出る』『出ない』の分け目となる重要ポイント」、「(爆発物と思われるものを)むやみに触らないで」などと訴えた。
 附田芳久署長は、本番では処理班の到着が30分~1時間かかることを説明し「警察が到着するまで、どんな避難誘導をしてもらえるかに不審物発見後の成否がかかっている」と強調し、避難誘導時には大きな声を出すよう呼び掛けた。
 同店の梅本雅則店長は「防火・防災訓練はやっているが『テロ』は初めて。現場の流れを共有することができ、有事の際が行動レベルで分かって良い訓練になった」と話した。
 

専用重機で〝爆発物〟の箱をつかんで運ぶ機動隊員
専用重機で〝爆発物〟の箱をつかんで運ぶ機動隊員