城陽特産『城州白』の収穫ピーク 香り高く肉厚な大梅 (青谷梅林)


《城南新報2017年6月29日付紙面より》
 
 府内最大のウメの産地、鎌倉末期から680年の歴史を誇る城陽市の青谷梅林で、梅干しや梅酒、お菓子づくりに人気が高い大梅『城州白(じょうしゅうはく)』の収穫が最盛期を迎えている。青谷の気候風土に適した特有品種で、和歌山特産の「南高梅」にも負けない芳醇な香りと肉質の柔らかさが特徴。今年の出来は「梅雨入り後も日照りが続いたため不作」という生産農家が多いが、梅畑によっては「平年作を保てた」という人もいる。
 
 青谷梅林を中心に、市内では約50戸の農家が総面積20㌶の畑でウメの木約1万本を栽培。年間の総収穫量は約100㌧に上る。
 その中でも特産の大梅・城州白は、主に梅酒づくりに力を入れている地元の城陽酒造㈱をはじめ、和菓子や漬物加工会社に出荷される。
 残りは、生産農家や地元住民が「梅干し」として漬けたり、最近では「丹波ワイン」も原材料として買い付けに来るほど人気がある。
 ただ、梅酒ブームがひと段落したことで、収穫した城州白の実すべてを、確実に出荷できる時代は過ぎ、販路拡大へ城陽市も支援に乗り出している実情もある。
 生産農家のひとり同市中出口の堀井喜昭さん(67)方の梅畑でも、大梅の収穫がピークを迎えている。
 今シーズンは、梅雨入り後も雨が少なく、実の太りが今ひとつと言われる中、堀井さん方では「平年作」をキープ。6月最後の1週間が最も収穫量が多く、忙しい毎日を過ごしている。
 JA京都やましろ果樹園部会長の堀井さんは、中地域の6カ所に約40㌃の梅畑を所有。約7000本あるウメの木の大半が「城州白」だが、小梅や大梅の「白加賀」、「鶯宿(おうしゅう)」、「南高梅」も一部で育てている。
 今シーズンは今月19日に小梅から収穫を始め、7月10日ごろに実を取り終える予定。
 ウメの収穫量は例年1㌧前後という堀井さん。「小規模農家ですので有機肥料を使い、一粒一粒丁寧に収穫しています」と話していた。
 

城州白の収穫作業に追われる堀井さん
城州白の収穫作業に追われる堀井さん