完熟大梅「城州白」仕込み 3年熟成…香港でも人気 ダイナミックに梅酒作り (城陽酒造㈱)


《城南新報2017年6月30日付紙面より》
 

大型タンクに漬け込まれる完熟・大梅「城州白」
大型タンクに漬け込まれる完熟・大梅「城州白」

 城陽酒造では、根強い人気の地酒に加え、1991年6月、当時の今道仙次市長の後押しを受けて、国税庁からリキュール免許を取得。梅酒は、女性に飲みやすいことから一時、ブームとなり、先代の故・島本安会長の英断で「青谷梅林の城州白は全量買い取ります」と呼びかけた時期もあった。
 しかし、梅酒ブームも近年は、一定の落ち着きを見せ、『3年以上熟成』を貫徹する梅酒の貯蔵タンクにも一定量確保できていることから、今シーズンは前年同様ウメの実の仕入れ量とした。
 蔵内に据えつけてある7500㍑入りのタンクには、あらかじめホワイトリカー、果糖ブドウ糖液糖が入れられ、その中に、酸に強いポリプロピレン製ネットにくるんだ250㌔のウメの実を漬け込むという大がかりな作業。当然、人力では無理でクレーンを使って、ウメの実が投入される。
 同社自慢の梅酒の売れ筋は、アルコール度数16度で甘さ控えめの『花小枝』と、同度数12度で女性にも飲みやすい甘口の『梅小枝』。サイズは一升瓶入りから180㍉㍑入りまで大小さまざまあり、今の時期、お中元として人気が高い。
 今シーズン漬け込まれた梅酒は最低3年間、平均で5年ぐらい熟成。城州白は、実が大きく果肉が厚いため、ウメのエキスが多く染み出て、香り高い梅酒に仕上がる。国内販売のほか、海外とくに香港の富裕層の需要が伸びているらしい。
 そのほか、同社では、漬け終えたアルコールの香りが残るウメの実を無料で、顧客に提供するサービスも行っており、多くの人に喜ばれている。梅酒に関する問い合わせは同社℡52‐0003まで。
 

ポリプロピレン製のネットに実を入れる従業員ら
ポリプロピレン製のネットに実を入れる従業員ら