健康、豊作へ“土割祭” ほとばしる熱湯に願い (久御山町森の玉田神社)


《城南新報2017年7月11日付紙面より》
 
 久御山町森の玉田神社(野口重典宮司)で9日、伝統神事の土割祭が執り行われ、関係者らが、豊作や悪疫退散を願った。
 同神社によると、明和7(1770)年は5月末から雨が一滴も降ることなく、水分を失くした大地が割れ、大干ばつが見舞い、農作物は全滅。さらに、悪疫が流行し、事態を重くみた淀城主の稲葉丹後守が、悪疫除けと五穀豊穣を願い同神社に参拝すると、7日目に大雨が降って、悪疫も消滅―と、伝わる。
 以後、約250年にわたり、雨乞いを祈願する神事として7月10日に執り行われてきたが、近年は7月の第1日曜日になった。
 神事には、宮総代の内田重信代表、小森忠司さん、児嶋俊和さんの3人をはじめ、奉賛会、宮世話ら約25人が参列。野菜や果物、洗い米などを神前に供え、野口宮司が祝詞奏上し、巫女が鈴や扇子、剣を使い、湯神楽の舞を奉納した。
 本殿横には、一旦沸騰させて約80℃まで冷ました熱湯の入った大釜を用意。神酒や塩、お米を入れたあと、柄杓(ひしゃく)で桶に熱湯を入れ、まずは本殿に奉納。熱湯にササの葉を浸した巫女が、大空に向かって勢いよく振り上げると〝干ばつでヒビの入った〟大地に浴びせた。飛沫(しぶき)が容赦なく参列者のもとまで届いて、無病息災を心中、祈願。健康を願う近くの住民らが熱湯を持ち帰った。
 

熱湯に浸けたササの葉を力いっぱい振った巫女
熱湯に浸けたササの葉を力いっぱい振った巫女
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