“ジュニア議会” 堂々と議論 防災、観光誘客も提言 (城陽市制45周年)


《城南新報2017年8月6日付紙面より》
 

奥田市長の答弁に、真剣に聞き入る庄司ジュニア議員
奥田市長の答弁に、真剣に聞き入る庄司ジュニア議員

 城陽市は5日、市制施行45周年記念事業「ジュニア議会」を開き、各小学校長推薦10人と国立・私学枠の公募1人の小学6年生議員11人が堂々とした口調で、自然環境の大切さや防災面の強化などに関するまちづくり提言を行った。答弁に立った奥田敏晴市長は「私たち行政を担うものに新たな気付きと深い感銘を与えてくれた」と、議員の素直な心から発せされる質問内容を絶賛。今後の施策に役立てることを約束した。
 
 2009年度以来8年ぶり3度目となる「ジュニア議会」は、市議会本会議場で開会。奥田市長、今西仲雄・本城秋男両副市長、井関守教育長ら理事者をはじめ、部長級職員が全員着席する中、ジュニア議員らが入場した。
 事前調整で選出されていたジュニア議長・北川皓基くん(寺田小)、同副議長・奥悠愛さん(今池小)を、増田貴市議会議長が指名する形で「ジュニア議会」は開幕。
 始めに、北川ジュニア議長が教育の充実や食品ロスをなくす取り組みなど、市への提言も踏まえて開会宣言。続いて、Aブロック=三宅頼輝くん(古川小)、奥村祐介くん(寺田南小)、谷村希実さん(青谷小)、Bブロック=庄司瑞季さん(京都女子大学附属小)、筑紫美月さん(久津川小)、鈴木嶺青くん(深谷小)、奥悠愛さん(今池小)、Cブロック=西村紅葉さん(久世小)、奥公汰くん(寺田西小)、浅田九十九くん(富野小)の順で、休憩を挟みながら質問を展開した。
 トップ登壇した三宅ジュニア議員は「近くにある公園は、ボール遊び禁止のルールがあります。変えることはできますか」と質問。これに奥田市長は「例えば、時間帯を夕方4時から5時と決め、サッカー1種類で保護者同伴というルールを作り、地元自治会や近隣の方の了承が得られるなら変更は可能」と、前向きな答弁を引き出した。
 また、唯一の公募である庄司ジュニア議員は、全国で頻発する災害を受け「電気が止まってしまうとテレビが見られない。携帯やスマートフォンを上手に使えない高齢者向けの講習を」と、市に提案した。
 奥田市長は「携帯電話やスマートフォンに気象、防災、防犯情報を伝える『安心・安全メール』に7542人(今年3月現在)が登録されています。高齢者が集まられる機会を捉えて、市職員によるまちづくり出前講座で、このメールの登録方法や災害情報を携帯電話で知る方法を積極的に伝えてまいります」と、災害弱者対策をさらに強化する考えを示した。
 Cブロックの先陣を切った西村ジュニア議員は「山城一の久津川車塚古墳など城陽市の魅力に気付いてもらうため『古墳スタンプラリー』を行い、観光客を増やす取り組みを」と促した。
 これに井関教育長は「市内の遺跡や古墳、文化パルク城陽などを『まちの宝』として、市全体をまるごと博物館とするエコミュージアム事業を進めています。今年度は『宝』を巡るツアーイベントを3回予定しており、参加していただいた方にカードを配布します。ジュニア議員の皆さんも奮って参加を」と、元小学校長らしく優しい口調で答弁した。
 最後に講評に立った増田議長は「ジュニア議長を務められた北川くんの立派な議事進行、また一人ひとりの発表は見事で心から敬意を表したい。きょうの熱い思いを忘れず、鋭い観察力と若い感性で、明るく、住み良いまちづくりへ今後も協力をお願いします」と要請し、ジュニア議会を締めくくった。
 ジュニア議長を務め上げた北川くんは「上(議長席)から見下ろす眺めがすごくよかった。将来はおじいちゃんの会社(㈱ピーマックス)を継ぎたい」と、しっかりとした将来展望を伝えた。
 

スムーズに議事進行する北川ジュニア議長
スムーズに議事進行する北川ジュニア議長

再生可能エネルギーの促進を訴える鈴木ジュニア議員
再生可能エネルギーの促進を訴える鈴木ジュニア議員