かくれ里「高尾」を体感 弘法の井戸で名水茶会も


《城南新報2017年8月8日付紙面より》
 
 随筆家・白洲正子(1910~1998年)が、その美しさに感銘を受け、代表作「かくれ里」にも記した宇治田原町の高尾(こうの)を歩く『体感ツアー』が6日に催され、参加者約20人が春には梅の香りが漂い、冬には澄んだ空から星の光が降り注ぐ当地の魅力に触れた。
 集合場所の区会館では主催する宇治田原町観光まちづくり会議の観光情報発信部会リーダー光島善正さんが「健康のために山に登っておられる人も参加いただいているが、私も高尾の里に登ってくるたびに、多くのことを感じる。本日のツアーを新たな発見につないでもらいたい」と挨拶。
 このあと、いいとこ案内人の会代表・中村俊機さんの説明を受けながら、伝統行事「縁たたき」で有名な阿弥陀寺、上の井戸、神明神社、おかめ塚などを回り、「弘法の井戸」では年に1回の清掃行事を見学して、作業にも加わった。
 そして、この冷水で涼を得ながら茶会を開催。21お茶のふるさと塾の谷口郁男塾長が、名水を用いて茶を振る舞い、梅のジャムも試食した一行。
 最後は高尾区魅力発信・元気活力創造意見交換会のメンバー松本健治さんが「人口約100人の戦後から現在に至り、今は30人程度。町外に住んでいる高尾の関係者をはじめ、地元住民ら多くの人に高尾への興味、関心を高めてもらうためにも、このような企画を今後も進めていきたい」と呼びかけた。
 

弘法の井戸について地元の中森幸隆さんから説明を聞く参加者
弘法の井戸について地元の中森幸隆さんから説明を聞く参加者