製造業 働きやすい職場へ 「イクメン」の第一歩 コミュニケーションなど学ぶ


《城南新報2017年8月22日付紙面より》
 
 育児や家事に積極的な父親「イクメン」を増やそうと、久御山町内の事業所が、従業員対象にイクメン教育の授業を初めて行った。働きやすい職場づくりが狙い。約30人が働き方や子育ての視点からコミュニケーションについて学んだり、育児の大変さの一端を体験した。

 産業・工業用の試作品を製作している同町野村村東の㈱プロト。若者の製造業離れで人手不足の加速が懸念される中、働きやすい職場環境づくりの一環で、男性の育児休業取得の推進や、イクメン教育をスタートさせた。
 このほど同社であった授業では、一般財団法人イクメンコンサルタント協会の秋山剛代表理事が講師を務めた。
 秋山さんは「働きやすい職場へのコミュニケーション」について、参加者への質問も織り交ぜ、ポジティブ(前向き)な会話の必要性を強調。「コミュニケーションは受け止める相手の反応が成果。自分の価値観を肯定してくれる人に好印象を持つ」とし、「いかに自分の考え方をポジティブに持って行くかでポジティブな言葉が出る。『考え方』が重要」などと呼び掛けた。その上で時には、成果を挙げている人の考え方を取り入れてみるよう提案した。
 参加者は、一日の家事と子供の世話に必要な行動をまとめたリストを使って、男女の家事・育児の分担率を確認。秋山さんは「男性も家庭のことでシェアする意識を持つことが大切」とし、仕事一辺倒ではなく、妻の家事・育児の負担に思いを巡らせるよう促した。
 また授業では、7~8㌔になる妊婦ジャケットの試着や、赤ちゃんの人形を使った沐浴(もくよく)体験、社会保険労務士による育児休業の説明もあった。
 今春入社した幾山拓人さん(24)は「仕事に対する考え方や取り組みについても考えさせられ、業務に生かせそう」と納得した様子。「子育ての大変さを体感できた。赤ちゃんに万一があってはダメ。結婚したら、家事は分担したいと思った」と話していた。
 

秋山さんのアドバイスで沐浴体験をする男性社員
秋山さんのアドバイスで沐浴体験をする男性社員