きょうは処暑


《城南新報2017年8月23日付紙面より》
 
 きょう23日は暦の上での「処暑」。夏の暑さが峠を越え、涼風が吹き始めるころ…とされるが、京都地方気象台によると最高気温が30℃を超える蒸し暑い日は、まだ1週間は続くという。ここは五感を活性化させ、厳しい残暑を乗り越えたい。見て、聞いて、味わって「涼」を求めよう。
 
◇通圓 ふわふわ「かき氷」 口に広がる涼◇
 

 ここ宇治橋東詰の茶屋「通圓」では、昔ながらの「ふわふわ~かき氷」が涼を運ぶ。
 1160年(永暦元年)の創業から857年。
 日本で一番最初に茶の商いを始め、全国長寿企業10位にランキングされる店ならではの「こだわり」は、かき氷にも受け継がれている。
 細かく砕いたクラッシュアイスにシロップをかけるタイプが幅を利かせている現在。
 夜店の氷も、ファミレスの氷も、ほとんどが、この「フラッペ」風になったが、やはり「かき氷」といえば、シャカシャカとカンナのような刃で削っていくもの…と、信じている人は多い。
 使うのは宇治市広野町東裏の今井商店から仕入れる「プロの氷」。これを万力のようなもので挟んで回転さすと、下から出てくる「真っ白いフワフワ」。【写真㊤】
 口に運ぶとジャリジャリと溶けるのではなく、「キュワ~」という感じです。
 人気はゴージャスな「宇治白川氷」。【写真㊦】
 抹茶の蜜をかけた氷に白玉、果物を乗せて練乳。そこに抹茶ソフトクリームがドド~ン。アンコ入りもできます。
 香ばしさが際立つ「ほうじ茶」蜜にするファンも多く、どちらも自家製。
 どうです…夏はやっぱり「かき氷」でしょう。
 

◇正壽院「風鈴まつり」 光と音で涼◇
 

 宇治田原町の山里…奥山田川上に創建されてから約800年という正壽院では、「風鈴まつり」が9月18日まで催されている。
 人間の五感で涼を感じてもらおう…との思いから、境内に飾りはじめ、今では、その数2000以上。
 キラキラ輝くガラスの風鈴から響く音色が、宇治市内より夏場の平均気温が5℃ほど低いと言われる奥山田の涼感をさらにアップさせている。【写真㊤】
 また、本堂には全国47都道府県の風鈴が勢ぞろい。【写真㊦】
 五感の「眼」と「耳」を刺激するだけでなく、豊かな自然と茶畑の香りが「鼻」をくすぐり、本場のお茶を「舌」で堪能できる。
 そして「身」は風鈴の絵付け体験。
 大阪から来たという女性2人連れ、片平舞子さんは「人魚」、森浦知代さんは「スイカ&ヒマワリ」を描き、夏の思い出の1ページを涼しく飾った。
 正壽院への公共交通機関はバス。京都京阪バスで宇治田原町へ入り、維中前バス停下車。コミュニティバスに乗り換えて奥山田で降りると徒歩約10分。詳しくは「正壽院」で検索OKのホームページを参照してください。