胸に刻む平和、人権、命 戦争体験の動画上映も 宇治で夏のフェスタ


《城南新報2017年8月24日付紙面より》
 
 宇治市や市教委、市平和都市推進協議会が主催する「平和☆ひゅうまん夏フェスタ」が23日、市文化センター大ホールなどで開かれた。被爆地・長崎を今夏訪問した市内の小中学生の発表や人権にちなんだ映画の上映、今年は戦争体験の記憶を語り継ぐため同協議会が作成した動画の公開もあり、午前・午後で計約2300人が来場した。
 

原爆の悲惨さなど長崎で学んだことを発表する団員
原爆の悲惨さなど長崎で学んだことを発表する団員

 フェスタは、子供たちに平和や人権、命の大切さを知ってもらおうと、別開催していた平和の集いと人権啓発の「ひゅうまんフェスタ」を合わせ、2014年から行っている。
 冒頭、市平和都市推進協議会長の山本正市長は「終戦から72年が過ぎ、今私たちが享受している平和と繁栄は多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。生きる権利を脅かす戦争は最大の人権侵害。平和の尊さを改めて振り返り、戦争の悲惨さを風化させない強い思いを心に誓ってほしい」と呼び掛けた。
 今月8、9日に長崎県で平和学習を行った小・中学生訪問団員たちはステージで学習成果を発表した。長崎で「世界の平和を願って」千羽鶴を奉納し、平和祈念式典に出席したことを説明。原爆資料館に展示されていた被爆者の服からも原爆の悲惨さを実感し、「『絶対に戦争を起こしてはいけない』と思った」などと語った。
 また、平和な世界をつくるために「原爆のない世界を呼び掛け続けたい」「自分の命を大切にして、戦争の恐怖を伝えたい」などと抱負を伝えた。
 この日は、やり遂げることの大切さや友情を描いた米国のアニメ映画「SING(シング)」や、戦争体験者の記憶や証言を映像化した市平和都市推進協の「戦争体験アーカイブ」のうち、第1巻「忘れられないあの光景」を上映した。
 一方、センター内の中央公民館ロビーでは「平和の絵」展が開かれ、市内の小中学生の公募作1318枚を展示。平和へのメッセージや、地球を背景に手をつなぐ子供たちを描いた作品などが並んだ。
 中央図書館の「平和のお話会」では、戦況の悪化とともに殺処分された動物園の動物たちを描いた「おれはなにわのライオンや」など、平和関連の絵本3冊の読み聞かせを行った。
 

平和のお話会で読み聞かせに聞き入る子供たち
平和のお話会で読み聞かせに聞き入る子供たち

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