市民の安心拠点に 地震想定、迅速に炊き出し (文パル城陽)


《城南新報2017年9月30日付紙面より》
 
 城陽市のランドマーク「文化パルク城陽」で29日、大規模地震を想定した初動避難と炊き出し訓練が行われ、館内各施設の女子職員が中心となり、日赤府支部城陽市地区奉仕団「城炊会」の指導で、大量の炊飯、豚汁の調理方法をマスター。「いざ」という時に、大勢の市民を受け入れる最終避難場所であることを認識しながら、防災意識を高めた。
 
 訓練は午前8時45分、緊急地震速報が発表され、その1分後、市内を走る奈良盆地東縁断層帯が震源とみられる「震度5強の揺れに見舞われた」との事態を想定して行われた。
 ただちに、文パル内にある各施設の職員は「来館者の安全を確保」、ガラス面が多い構造のため、すぐに避難誘導はせず、建物の被害状況を確認してから来館者を正面玄関前に誘導するよう徹底した。
 そのあと、女子職員を中心に約20人が市災害対策本部の要請に基づき、炊き出し作業を開始。その指導には、城炊会(浦畑眞一郎会長)のメンバー6人があたり、衛生管理を徹底したあと、㈱近畿ガス商会(安井清社長)=寺田今堀=寄贈のLPガス用コンロ、大型炊飯器を活用して、10㌔のコメでおにぎり240個、大鍋で豚汁100食分を炊き上げた。
 浦畑会長は「容器は必ず煮沸し、手袋をはめて絶対に素手では、食べ物をさわらないこと」と、職員らに食中毒予防を呼び掛けた。さらに「来年からは城炊会の指導を受けるのではなく、職員が来館者に調理法を指導できるぐらいのレベルアップを求める」と話した。
 文パルを指定管理する公益財団法人城陽市民余暇活動センターの西山和彦総務部長は「館内にはレストランや寺田コミセン調理実習室など、大規模災害時に炊き出しができる環境が整っている。毎年、訓練を継続させることで市民の安心拠点を目指したい」と意欲を示した。
 

炊き出し訓練で大量のおにぎりを作る女子職員ら
炊き出し訓練で大量のおにぎりを作る女子職員ら