宇治茶まつり伝統&発展へ お茶席で和みの一服 (宇治橋周辺)


《城南新報2017年10月3日付紙面より》
 

まつりの幕開けとなる「名水汲み上げ」を  見ようと市民らが宇治橋三の間を取り囲んだ
まつりの幕開けとなる「名水汲み上げ」を
 見ようと市民らが宇治橋三の間を取り囲んだ

 日本に茶の実をもたらした栄西禅師、宇治に茶園を開いた明恵上人、茶道の始祖である千利休の3恩人を敬い、宇治茶の隆盛を願う第66回宇治茶まつりが1日、宇治川畔一帯で開かれた。日本遺産認定の構成要素にもなっている式典が厳かに営まれ、市民、観光客らが協賛茶席などで宇治茶に親しんだ。
 

裃など昔ながらの衣装に身を包んだ行列が、平等院表参道を行く
裃など昔ながらの衣装に身を包んだ行列が、平等院表参道を行く

 10月第1日曜の「宇治茶まつり」は、茶どころ宇治にふさわしい年中行事として、宇治祭奉賛会などが主催する。
 午前9時、宇治橋三の間で「名水汲み上げの儀」を行い、祭典が幕開け。宇治茶業青年団の柴田信哉さん・中村省吾さんが、古式ゆかしい烏帽子と狩衣(かりぎぬ)姿でつるべを使い、宇治川から名水を汲み上げた。
 辻俊宏さんの先導で、伝統衣装の裃(かみしも)に身を包んだ行列は平等院表参道を進み、塔の島から宇治川東岸を興聖寺へ。同寺本堂では、茶業関係者・来賓らが見守る中、小倉茶業青年団の小山裕人さんが、吉田昌弘さん介添えで「茶壷口切りの儀」を執り行い、今春、収穫した茶葉を石臼で挽くと、表千家の堀内宗完・宗匠が香り高い一服を献上。読経が流れる中、列席者が焼香し、茶筅塚(ちゃせんづか)法要も営まれた。
 この日、興聖寺(本席)・新装された府茶業会館(副席)で表千家協賛茶席、宇治上神社拝殿では市茶道連盟の協賛茶席、同社務所で宇治茶無料接待と点心席、塔の島では茶香服を簡略化したお茶のみコンクール、抽選会がにぎわいを見せた。市観光センターでは、茶の木人形実演・販売があり、人気を得た。
 

「茶壷口切り」で大切に保管されていた茶葉が取り出される
「茶壷口切り」で大切に保管されていた茶葉が取り出される

宇治上神社拝殿での市茶道連盟協賛茶席
宇治上神社拝殿での市茶道連盟協賛茶席
厳かに表千家協賛茶席
厳かに表千家協賛茶席
お茶のみコンクールを楽しむ親子連れ
お茶のみコンクールを楽しむ親子連れ