「黄金の茶室」スタンバイ 京都博へ仮組み立て (久御山町実行委)


《城南新報2017年10月7日付紙面より》
 
 府南部から宇治茶の魅力を発信する「お茶の京都博」で、久御山町のものづくりの技術を結集した「黄金の茶室」製作を進めている同実行委員会(委員長=田中秀和・洛陽技研代表取締役)が6日、茶室の仮組み立てを行った。21、22日の京都博メーンイベントや11月4、5日に町内で開催するエリアイベントで人々をもてなす。
 

技術と力を駆使して行われた「黄金の茶室」の仮組み立て作業
技術と力を駆使して行われた「黄金の茶室」の仮組み立て作業

 豊臣秀吉が愛用したとされる「黄金の茶室」になぞらえたもので、千利休が板切れを集めて作ったような簡素な構え。柱がない構造で、建込みにも高度な技術が求められる。
 高さ約3㍍。アルミ製のパネルを3枚組み合わせ、黒を基調に落ち着いた外観とする。内装は、印刷で風合いのある金箔を再現するほか、LEDでろうそくの揺らぎを表現し、幻想的な空間を演出。超高精細にスキャン撮影した掛け軸や、「折れるフィルム」で折り紙のように作った花器、真空のステンレス製茶釜などを設える。
 東京大学生産技術研究所の川添善行准教授(建築家)の研究室がデザイン・設計を担当。電気・電子機器組み立てや板金・プレス加工、樹脂加工、印刷など町内事業所10社が参画し、産学官連携で久御山流「黄金の茶室」を完成させる。
 この日の作業はアルミ製パネルを手掛けた同町田井のイーコット㈱で行われた。1枚150~180㌔になるパネルを工場内のクレーンや台車で運び、従業員らが数人がかりで組み立てたり、底面のボルトを止めるなど連係プレーを繰り広げた。
 実行員会の田中委員長は「最初は『大きい』という感じだったが、斜めの形状なので中はそんなに広くなく、茶室っぽい」と話し、本番での姿に思いを巡らせた。
 茶室は一旦解体し、21、22日に宇治川河畔の塔の島で行われるお茶の京都博メーンイベント「宇治茶博@文化」の会場で組み立てて当日お披露目する。11月4日、5日のエリアイベント「カブキモノ茶宴」では町役場に設え、「プレミアムな茶会」を催す。
 

パネルを巧みに組み合わせた独特の形状の茶室
パネルを巧みに組み合わせた独特の形状の茶室

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