炎の “拳四朗” 世界初防衛 最強の挑戦者ゲバラに判定勝ち


《城南新報2017年10月23日付紙面より》
 
 拳四朗、WBC世界ライトフライ級タイトル初防衛に成功。地元期待のプロボクサー・拳四朗(25)=城陽市在住、BMBジム(宇治市宇治里尻)所属=の世界初防衛戦が22日、東京・両国国技館で行われ、元王者で最強挑戦者のペドロ・ゲバラ(28)=メキシコ=に12回判定(2‐0)勝ち。元東洋太平洋チャンピオンの父・永会長(53)の指示を、的確に守る試合運びでベルトを守った。
 
 拳四朗は、芽生え幼稚園から久世小、東城陽中と城陽の地で育ち、ボクシングの強豪・県立奈良朱雀高、関西大学で心技体を鍛え抜いた。
 2013年の東京国体で優勝。輝かしいアマ戦績を引っ下げて14年春、プロに転向した。破竹の勢いで、日本・東洋太平洋のタイトルを獲得し、今年5月、当時WBCライトフライ級王者だったガニガン・ロペス(35)=メキシコ=に12回判定勝ち。
 プロ10戦無敗(5KO)で、親子の悲願だった世界の頂点に登り詰めた。
 それから5カ月…東京・両国のリングに立った拳四朗の初防衛戦の相手は、2014年12月に八重樫東(大橋)を倒し、世界王者になり2度防衛した実績を持つペドロ・ゲバラ。まさに最強の挑戦者との大一番に、地元後援会(石田實会長)は110人の応援団を送り込み、12ラウンドの死闘に大声援を送り続けたあと、歓喜の勝利に酔いしれた。
 序盤、ゲバラが左右からジャブやフック、ストレートを繰り出して攻勢に立つ。5Rに入ると、拳四朗がゲバラのボディにパンチを集中させ、徐々に顔面にも有効打がヒット。ゲバラも負けじと反転攻勢し、パンチの応酬へ。
 そして終盤にはボディを狙った拳四朗の攻めにゲバラがふらつくシーンも。互いの意地と執念をぶつけ合ったナイスファイトは、拳四朗の逆転劇で決着した。
【拳四朗コメント】
「しんどい試合でしたが、皆さんの力をもらって勝つことができました。倒したかったが、相手も強かった。足腰を鍛えて、次は倒したい」
【BMBジム・寺地永会長コメント】
「予想以上に厳しい判定でした。次はロペスと再戦なので、必ず倒せるよう練習させます」
 

レフェリーに勝利をたたえられる拳四朗㊧とがっくり肩を落とすゲバラ
レフェリーに勝利をたたえられる拳四朗㊧とがっくり肩を落とすゲバラ