世界初防衛拳四朗城陽凱旋 「次はKOで勝ちます」 里の西保育園児も祝福


《城南新報2017年10月27日付紙面より》
 

里の西保育園児の手作りベルトを腰に巻き、笑顔の拳四朗

 WBC世界ライトフライ級チャンピオンの初防衛に成功したプロボクサー・拳四朗(25)=BMB、本名・寺地拳四朗=が城陽市に凱旋。地元後援会の石田實会長らの熱烈応援に感謝し26日、まず特別養護老人ホーム『ひだまり久世』を訪問。利用高齢者や里の西保育園の園児から祝福を受けた。その後、拳四朗は市役所も訪れ「無事にベルトを持って帰ることができました」と報告。奥田敏晴市長は「何度も防衛を重ねて、もっともっと有名に」とエールを送った。
 

拳四朗が会場に到着すると、園児らが紙吹雪で初防衛を祝う

 城陽市在住で、BMBジム=宇治里尻=所属の拳四朗は、今年5月に東京・有明コロシアムで行われたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで、当時の王者ガニガン・ロペス(35)=メキシコ=からチャンピオンの座を奪取。元東洋太平洋ライトヘビー級王者の父・永さん(53)から託された世界制覇の夢を見事、実現させた。
 そして迎えた今月22日の初防衛戦は、同じメキシコのペドロ・ゲバラ(28)=元同級王者=との指名試合。東京・両国国技館はチケット完売の大盛況の中、拳四朗は前半の劣勢を跳ね除け、中盤から終盤にかけて接近戦に切り替え見事、ポイントで逆転。不可解なメキシコ人のジャッジこそ「ドロー」だったが、残る2人は「拳四朗勝利」の判定で、初防衛を飾った。
 台風21号接近、衆院選投開票日…の条件が厳しい中、この大一番に地元後援会から110人が応援に駆け付け、両国で「ケンシロウ、ケンシロウ」の大声援を送り、勝利が決まると歓喜の渦に。うれしさの余り思わず泣き出す女性ファンもいた。
 拳四朗は、帰郷後まず、後援会の石田会長が理事長を務める社会福祉法人城陽福祉会の「ひだまり久世」=久世里ノ西=を、父親の永さんとともに訪問。玄関では、里の西保育園(石田麗子園長)の年長ゆり組約50人が花道をつくって、紙吹雪で世界初防衛を祝福した。
 セレモニーには、石田会長のほか、古瀬善啓副会長、原田幸一・生駒智史両理事が出席。石田会長は「4回までどうなるかとヒヤヒヤしたが、中盤から調子を上げて大逆転勝利。これからも15の勝利を積み重ねて、大ボクサーに」と、大相撲に例えて喜びの挨拶。
 拳四朗は「皆さんの声援があっての勝利。次はKOで勝って、もっと盛り上げたい」とお礼の言葉を述べた。園児からは「何を食べたら、そんなに強くなれますか」など素朴な質問が飛び交い、若きチャンプは「好き嫌いをせず、何でも食べると強くなれますよ」と模範解答で対応した。
 そのあと、後援会役員や園児らと「くす玉開き」で喜びを分かち合い、園児はもちろん施設の利用高齢者とも懇談した拳四朗。来春に予定されている元王者ガニガン・ロペスとの再戦に勝利して再び、施設に戻ってくることを誓った。
 

「ひだまり久世」の入所高齢者も拳四朗の活躍に期待

◇城陽市役所でも勝利報告 「拳四朗ブース」開設へ◇
 
 続いて、拳四朗は石田会長、父・永さんとともに城陽市役所にも足を運び、奥田敏晴市長、今西仲雄・本城秋男副市長、さらに堀井美郎城陽商議所会頭、増田貴市議会議長に「初防衛」を報告した。
 祝勝ムードの中、拳四朗は「無事にベルトを持って帰ることができました」とベビーフェイスで報告。衆院選の関係で今回は、東上できなかった奥田市長は「計画的な逆転勝ちですか」とジョーク交じりに初防衛を祝福。我が息子のような優しい眼差しで〝城陽の誇り〟と歓談した。
 試合当日、市長と同じく地元で選挙対応だった堀井会頭は「(古瀬副会頭から電話で勝利を聞き)ホッとしました。もっともっと有名になるため、今年も産業まつりに」とオファー。11月3日(金・祝)午前中、文化パルク城陽前の本部テント付近に『拳四朗ブース』を設け、サイン会を催すことが内定した。
 増田議長からも祝福の言葉が寄せられ、石田会長は「後援会組織をもっと充実させたい。特に商議所、市議会のお力添えを」と強く要請した。
 

「何度でも市役所に」と奥田市長らの祝福を受ける拳四朗