「黄金の茶室」至福の一服 久御山町『カブキモノ茶宴』 (お茶の京都)


《城南新報2017年11月5日付紙面より》
 
 宇治茶の魅力を発信する「お茶の京都博」のエリアイベント「カブキモノ茶宴」が4日、久御山町役場で始まった。秋深まる中、来場者が「黄金の茶室」で抹茶を味わったり、お茶に関する講話に耳を傾けた。この日は町民文化祭も幕開け。きょう5日は「くみやま商工会フェスタ」が同時開催され、3つの催しで休日を盛り上げる。
 

ものづくり技術が詰まった「黄金の茶室」で優雅なおもてなし
ものづくり技術が詰まった「黄金の茶室」で優雅なおもてなし

 茶宴の目玉は町のものづくり技術を結集した久御山流「黄金の茶室」(高さ約3㍍)。豊臣秀吉が作らせた「黄金の茶室」に着想を得たもの。東京大学生産技術研究所の川添善行准教授の研究室がデザイン・設計を担当、町内事業所10社が参画し、産学官連携で完成した。
 アルミ製パネル3枚を巧みに組んだ形状。内装に金の印刷を施し、いにしえの金箔を再現した。超高精細にスキャン撮影した掛け軸や真空のステンレス製茶釜などをしつらえた。
 催しは、町と、茶室の製作実行委員会(田中秀和委員長)の主催。役場1階ロビーでのオープニング式典では、信貴康孝町長や村田正治府議会議長、田中実行委員長らがテープカットを行った。
 茶室内では、久御山茶道サークルの会員が関西茶品評会で農林水産大臣賞を受賞した同町の阪田広樹さんの碾(てん)茶で抹茶を点て、人々をもてなした。来席者はろうそくを模したLEDの灯が揺らめく幻想的な空間で抹茶をゆっくり満喫。平盛小学校5年の清水優璃さんは「すごくきれい。普段は普通の茶室なので気分が良かった。抹茶はとてもおいしかった」と話していた。
 ロビーでは「野点」風の茶席が開かれたほか、府茶業会議所理事の橋本素子さんが「利休・秀吉と宇治茶」をテーマに語った。
 

「カブキモノ茶宴」の開幕を祝福し、茶室前でテープカット
「カブキモノ茶宴」の開幕を祝福し、茶室前でテープカット

◆◆町民文化祭晴れの開幕◆◆
 
 第42回町民文化祭は町中央公民館と同館中庭で始まり、サークルや芸術愛好者による作品展示や舞台発表、模擬店など多彩なコーナーは人々の活気に満ちた。
 町と町教委、実行委員会の主催。公民館内に写真や絵画、書道、陶芸、トールペイント、菊花盆栽、絵手紙などを展示し、子供から高齢者まで3世代の個性が競演した。
 出演の部は町立幼稚園・保育所の5歳児、町立小学校6年生、久御山中学校と久御山高校吹奏楽部による「久御山学園音楽祭」、コーラスや軽音楽などの発表が秋を彩った。
 出店の部では、小松菜飯や大根の卵とじといった町産野菜を使った料理の試食コーナーや、軽飲食、東角小のサツマイモ販売など各種模擬店が大にぎわい。明るい選挙推進協議会の模擬投票、食品表示クイズなどを盛りこんだ府山城広域振興局の山城地域消費生活リレー講座のコーナーなども注目を集めた。
 

久御山産野菜を使った料理の試食など模擬店は大にぎわい
久御山産野菜を使った料理の試食など模擬店は大にぎわい

サツマイモ販売で活躍する児童
サツマイモ販売で活躍する児童
模擬投票で親子連れが清き一票
模擬投票で親子連れが清き一票
発表で元気な歌声を響かせる園児たち
発表で元気な歌声を響かせる園児たち
陶芸や写真、書など芸術愛好者の個性が競演する展示
陶芸や写真、書など芸術愛好者の個性が競演する展示