“城陽ワイン” ついに誕生! 地元文化へ広がる夢 イルフィーコ松本さんら


《城南新報2017年11月14日付紙面より》
 
 2014年以来、城陽産ワインの製造に挑む城陽市寺田のイタリア料理店「イルフィーコ」店主で、ソムリエの資格を持つ松本真さん(38)ら有志が12日夜、同店で試飲パーティーを開き、白ブドウ品種シャルドネ100%使用の「城陽ワイン」完成を祝った。
 これまで城陽メルカートなどふるさと愛に満ちた〝仕掛け〟を精力的に打つ松本さんが、新たな地場産業・文化として城陽ワイン構想を具体化。試行錯誤を重ねる中、敷島住宅㈱(川島永好代表取締役、大阪府守口市)がシャルドネ200本を寄付。㈱市久八木代表取締役社長の八木博久さんも、自らの管理農地でブドウ苗の栽培を買って出て、約300坪に200本の苗を植え付けるも、なかなか実を付けなかった。
 今年は満を持し、アドバイザーの加賀山敬之さんも参加して、フランス仕込みの有機栽培を実践。松本さんの父・保弘さん(69)も農園管理に打ち込み、8月末に待望の収穫となった。
 約60㌔が選果を経て、大阪府羽曳野市の飛鳥ワイン㈱で搾汁、約2カ月間の低温発酵ののち、約1カ月寝かせ完全無添加でビン詰め。保弘さんが収穫する姿を、松本さんの姪で、西城陽中学校3年の莉穂さんがイラストにしたものをラベルデザインに採用した。
 「(工程前半は)爽やかな果実の香りがしたが、ビンを開けてみると、とろっとした感じになっている。通常、ここまで変化しない」と感想を述べる松本さんは「素人が作った割には感動的」と自賛。来季以後、生産拡大や自前の醸造所(ワイナリー)設立へ夢が広がる。54本(720㍉㍑)が完成し、同店でメニューに合わせてグラスワインなどで提供する。
 

松本さん㊨らが無添加で仕上げた城陽ワインの香りと味を楽しんだ
松本さん㊨らが無添加で仕上げた城陽ワインの香りと味を楽しんだ