本殿など登録有形文化財に 町内3例目、建造物4件 (久御山町森の玉田神社)


《城南新報2017年11月18日付紙面より》
 

寛永年間から伝わる玉田神社の本殿(府教委提供)
寛永年間から伝わる玉田神社の本殿(府教委提供)

 国の文化審議会は17日、久御山町森の玉田神社の本殿や境内にある末社の市杵社(いちきしゃ)など江戸期の建造物4件を、国の登録有形文化財に指定するよう文部科学大臣に答申した。町内では旧山田家住宅、雙栗神社に続き3例目。今回で登録有形文化財は計11件となる。
 
 4件は玉田神社の本殿(森宮東)と市杵社(同)、一の鳥居(中島向野)、二の鳥居(森宮西)。
 府教委などによると、本殿は1624(寛永元)年に建立、その約180年後の1805(文化2)年に改修された。木造平屋建て、檜皮葺き。
 市杵社は本殿南東の覆屋内に3つある末社のうちの1つ。江戸中期のもので、一間社流造で小社ながら整った意匠を持ち、組物や板壁に旧彩色の痕跡が見られる。
 鳥居はいずれも石造り。一の鳥居(間口3・7㍍、高さ4・3㍍)は御牧保育所前、二の鳥居(間口3・4㍍、高さ4・1㍍)は府道八幡宇治線と町道田井東一口線の交差点に接する祭礼道の入り口に建つ。一の鳥居は享保年間(1716~36年)に氏子の寄進で建てられ、文化年間(1804~18年)に倒壊、建て直された。二の鳥居は旧一の鳥居を修理移築したとされる。
 今回の答申で、府関連の建造物では玉田神社を含めて新たに36件が指定対象となっており、府内の登録数は549件となる見込み。
 同神社は奈良時代に建立されたと伝わり、鬼門封じの「方除(ほうよ)けの守り神」として今なお広く信仰されている。雨乞いを祈願する7月の土割(つちわり)祭りや、古式ゆかしい装束で行列する10月の秋祭りの還幸祭などでも知られる。
 

府道と町道の交差点そばにある二の鳥居
府道と町道の交差点そばにある二の鳥居