“久御山” 誇れる準優勝 京都橘が6連覇で全国へ (高校サッカー選手権京都大会)


《城南新報2017年11月19日付紙面より》
 
 第96回全国高校サッカー選手権京都大会は18日、西京極陸上競技場で決勝を行った。久御山は京都橘に0‐1で惜敗、7年ぶりの優勝には届かなかったが大舞台で善戦し、堂々の準優勝を果たした。6連覇を成し遂げた京都橘が府代表で全国選手権(12月30日開幕)に出場する。
 

サイドから巧みなボール運びで攻め上がる久御山・本田龍也
サイドから巧みなボール運びで攻め上がる久御山・本田龍也

 今年度のインターハイ府予選準々決勝と同カードとなった頂上対決は前半、両チーム一進一退の攻防を続けた。久御山は縦パスとドリブル、サイドチェンジ、前線へのロングフィードを織り交ぜた攻撃を展開し、好機を演出するものの、得点には至らなかった。
 試合が動いたのは後半10分。久御山は京都橘にコーナーキックから先制を許した。その後、一時は相手に傾きかけた流れを、要所でボールを奪う技術力の高さで挽回。まず1点をとりにかかり、計5選手を交代して試合の潮目を変えにかかったり、最終盤にもサイドから仕掛けてゴールを狙ったが、京都橘の堅守に阻まれ試合終了を迎えた。
 敗れこそすれ、早い縦パスを入れてチャンスをつくったり、ロングパスで攻める試合運びもし、ショートパスを主に最終ラインから徹底的につなぐ伝統技にとどまらない新たなカラーを見せた。走って粘り強くプレッシャーをかけるなど、豊富な運動量とスタミナも実証した。
 松本悟監督は「久々に(決勝に)連れてきてもらったことに感謝している。一戦一戦、成長してくれたことは指導者冥利につきる」と選手たちをたたえた。「両サイドを機能させれば良かったが…」とアドバイス不足を悔やんだ上で「次の1、2年生にも悔しさをしっかり受け継ぎ、久御山らしさを出したい。必ずこの場に戻り、ガラッと違うチームにして、暴れまわりたい」と、自身最後の指揮となる来年度の捲土重来を期した。
 中村禄郎主将は「全員が全力でやることができ、悔いはない」。歴代の久御山は足元で相手をいなすイメージだが、フィジカル的な部分でやることで、自分たちの〝らしさ〟が出せたという。「最後に全員で一つのものに全力で立ち向かえた。むちゃくちゃ楽しかった」と敗戦にも前を向き、「来年のチームは僕らよりもテクニックがある。僕らの気持ちの部分を受け継いでほしい」と後輩たちに思いを託した。
 
◆◆久御山から優秀選手3人◆◆
 
 京都大会では、優秀選手11人のうち久御山から3人が選ばれた。フェアプレー賞は京都橘に贈られた。
 優秀選手は次の皆さん。
▽GK=加藤二千哉(京都学園)▽FP=古川隆輝、篠永雄大、土井翔太、佐藤陽太、関野竜平(以上、京都橘)、檜尾昂樹、池本礼和、明神大志(以上、久御山)、中村太弥(京都学園)、佐々木宏介(福知山成美)
 

体を張ってボールキープする久御山・池本礼和
体を張ってボールキープする久御山・池本礼和

巧みなボールさばきで攻め込む久御山・明神大志
巧みなボールさばきで攻め込む久御山・明神大志
準優勝・久御山
準優勝・久御山