障害者の就労支援へ エコボール心を込めて スマイルワーク大久保


《城南新報2017年12月1日付紙面より》
 
 東宇治高校野球部出身で、プロ野球横浜大洋(現・DeNA)などで活躍した大門和彦さんが代表を務める障害者就労継続支援事業B型「スマイルワーク大久保事業所」(定員20人)=宇治市広野町茶屋裏=が3日正午、開所式を迎える。
 2014年10月開設の藤森事業所=京都市伏見区=では現在、10~60代の利用者20人がさまざまな作業に取り組む。そのうち、傷んだ硬式野球のボールを修繕、再生させる「エコボール」活動は、障害者の就労支援の一環として、利用者が補修にあたる。社会とつながる喜び、選手にとっては道具を大切にする心につながる―と、全国規模で広がりを見せる。
 かつて母校の倉庫で糸のほつれたボールが山積みになり、部員でボールを修繕していた記憶がある大門さんは、交流のある宇治市のNPO法人就労ネットうじ・みっくすはあつの小畑治さんに提案し、2009年から取り組みスタート。作業は、糸のほつれを取り除き、針を使って丹念に皮を縫い合わせていく。水が染みないよう糸はロウでコーティング。利用者の工賃に反映させ、再生ボールは寿命が3倍に伸びるという。
 今では府内約25の高校・大学・中学硬式クラブのほか、全国の200を超すチーム・団体から依頼を受け、連携事業所を合わせた利用者が修繕を担う。
 新事業所ではほかに、ゲストハウスの清掃、呉服ネット販売用の写真撮影、草引き、古紙回収、イベント出店などの作業をラインアップ。交通の利便よい大久保地域に約85平方㍍のベースを構える。
 当初スタッフは、藤森事業所に勤務していた青山洋輝施設長をはじめ、生活支援員の戸島香奈子さん、小川裕介さん、大門洋子さんの4人。青山施設長は「スタッフが協力して利用者と向き合い、地域に根差したい」と意気込む。
 見学や体験ができ、相談に応じる。午前10時~午後4時。利用日は、月~金曜で、土・日・祝休み。問い合わせは同事業所℡41‐2588まで。
 

(左から)青山施設長、戸島さん、小川さんが力を合わせる
(左から)青山施設長、戸島さん、小川さんが力を合わせる

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