宇治公民館の閉館説明会 残る4館で最大限調整 (宇治市教委)


《城南新報2017年12月23日付紙面より》
 
 宇治市教育委員会は22日、来年3月31日に閉館となる宇治公民館(宇治里尻、山田啓二館長)を会場に利用者説明会を開き、サークル代表ら約80人に理解を求めた。残る4公民館との利用調整を最大限行うことを説明。有料施設を使う場合、使用料割引が難しいことも示唆した。
 
 市教委は耐震強度不足に加え、来年3月末の敷地南側の貸借地(JR西日本不動産開発㈱所有)の返却、来年度以降に始まるJR奈良線の複線化工事などを総合的に判断し、閉館を決めた経緯を説明した。
 今後、各団体に来年4月以降の活動についての意向調査(来月12日締切)を実施。市生涯学習課と利用希望先の中央・木幡・小倉・広野の4公民館で利用調整を図り、時間帯や部屋などの割り振りを行う。来月17・18日には宇治公民館で相談会を開き、個別対応も実施。4月の使用予約に間に合うよう、来月中に割り振りを終え、2月から順次、各館でサークル登録を特例で受け付ける。
 質疑応答では同館を利用する社会教育団体の一つ、宇治女性の会が「あちこちに分散して活動できない。中宇治地域の集まる場が奪われ、腹が立つ。66年間、頑張っている団体がつぶれそう」と悲鳴。藤原千鶴・市教育部参事は「今まで通りは難しいが、福祉部局とも連携したい」と理解を求めた。
 また、「有料施設を使う場合は、市が割引交渉してくれるのか」と尋ねたが、市教委は「一切ない」と回答し、利用料補助を前提に考えていた歴史公園への機能移転との違いが鮮明に。「なくなるサークル、やめていく人がたくさん出ることを本当に受け止めてもらっているのか」「閉館期日が急で納得できない」などと非難した。
 山田館長は「サークルメンバーの思いは市教委も受け止めている。他の公民館も受け入れに努めてくれる。どうすれば活動を継続できるかを考えよう」と諭し、公民館サークル連絡協議会(公サ連)が存続して対応する可能性を含ませた。
 コーラスグループは「来年9月に40周年コンサートを予定している。詰めて練習したいが、個別対応はできるのか」と投げかけ、藤原参事は「個別の事情を聞きたい」と柔軟対応の姿勢を見せた。
 さらに「公民館で異なる登録条件の見直しなどを放置したまま。サークル活動の実態をつかんで対応にあたって」と願う声もあった。
 
◆◆今後の在り方混乱させない(市議会文福委)◆◆
 
 説明会に先立って、市教委は市議会・文教福祉常任委員会(稲吉道夫委員長)にも閉館を報告した。
 大河直幸委員(共産)は「今後、開くことはあるのか」と尋ね、藤原参事は「このままの状態で再利用は難しい」と説明。大河委員は「廃止と何が違うのか分からない」と指摘した。
 今後の在り方では、浅井厚徳委員(無会派)が「早急に、結論を出すべきだ」と迫り、岸本文子教育長は「混乱を来たさない時期までに決着をみたい」と述べた。
 

サークル代表者に説明する藤原参事(左から2人目)ら
サークル代表者に説明する藤原参事(左から2人目)ら