百裂拳4回TKO勝ち 12戦全勝「絶対的王者」へ 圧勝劇…TVで全国生中継 (プロボクサー拳四朗)


《城南新報2018年1月5日付紙面より》
 

4ラウンドTKO勝ちで2度目の世界防衛を果たした拳四朗(横浜文化体育館)
4ラウンドTKO勝ちで2度目の世界防衛を果たした拳四朗(横浜文化体育館)

漫画「北斗の拳」主人公・ケンシロウの必殺技『北斗百裂拳』と名づけた猛攻で4R1分12秒・TKO勝ちで昨年末、2度目の防衛に成功したプロボクシングWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(25)=寺地拳四朗・BMB=が地元、城陽市に帰郷。4日には早速、地元後援会(石田實会長、約200人)主催の祝勝会に出席後、市役所にも表敬訪問し、横浜まで応援に駆けつけた奥田敏晴市長らと歓談した。【関連7面】
 

拳四朗の左右のボディーが挑戦者ペドロサに炸裂…これぞ『北斗百裂拳』だ
拳四朗の左右のボディーが挑戦者ペドロサに炸裂…これぞ『北斗百裂拳』だ

昨年末の30日に横浜文化体育館で行われた世界タイトルマッチは、フジテレビ系列で全国に生中継され、現地まで応援に駆けつけた約80人の後援会関係者はもちろん、多くの地元住民がお茶の間で、ますます強くなった拳四朗のボクシングを堪能した。
 相手は世界同級11位のヒルベルト・ペドロサ(25)=パナマ=と格下だったが、ハードパンチャーで一発当たる危険性も十分にある難敵だった。
 ただ、拳四朗自身初のテレビ全国生中継だけに知名度アップには、強烈なKO勝利が欠かせない大事な試合。
 直前のアップを増やしてスロースターター返上で1Rに臨んだ拳四郎は、強い左ジャブを相手顔面にヒットさせ、手数で序盤から優位に立ち、反撃も許さないまま、決着の4Rへ。本人「たまたま当たった」という右フックが顔面にヒットし、相手がひるむと、後は左右のボディーへ連打を繰り出し、必殺技『北斗百裂拳』で理想通りのTKO勝ちを収めた。
 顔に傷ひとつない余裕の防衛。たくましくなった拳四朗を誰もが感じさせる試合運びに地元ファンの多くが絶対的王者の誕生を確信したシーンだった。これでプロ成績は12戦12勝(6KO)無敗。
 
◇石田会長「見事な勝ちっぷり」 地元に帰郷、祝宴で笑顔◇
 

ワタキューセイモア㈱取締役の牧野副会長の発声で乾杯する拳四朗と後援会役員ら
ワタキューセイモア㈱取締役の牧野副会長の発声で乾杯する拳四朗と後援会役員ら

その世界王者・拳四朗は、父親でBMBジム会長の永さん(53)とともに元日に地元へ帰郷。初防衛戦から約2カ月という短い試合間隔にも全く疲れを見せず4日正午から、社会福祉法人城陽福祉会「ひだまり久世」=城陽市久世里ノ西=で開かれた地元後援会主催の祝勝会に登場した。
 新年早々にもかかわらず会場には、後援会役員や城陽福祉会が運営する特養、保育園の関係者ら約50人が集まり、地元で生まれ育った世界チャンピオンの2度目の防衛を盛大に祝福。
 まず、今回はテレビ観戦で声を枯らして応援したという石田会長が「横浜へ応援に行った80人だけでなく、地元でも数多くの市民が拳四朗選手の見事な勝ちっぷりを見せてもらった。10回、20回と防衛を重ね、世界に名だたる立派なボクサーに。今後の活躍をみんなで支えていきたい」と喜びの言葉。
 これを受けて拳四朗選手は「これからも、どんどん防衛を重ねたい。応援よろしくお願いします」と決意を述べ、後援会副会長の牧野伸一さん=ワタキューセイモア㈱取締役・総務人事本部長=の発声で出席者が「乾杯」。豪華料理を味わいながら、勝利の美酒に酔いしれた。
 石田会長の孫の横田健太朗くん(10)=尼崎市立上坂部小4年と石田愛佳さん(9)=京都女子大学附属小4年から花束が贈呈された後、拳四朗選手を囲んで「くす玉開き」。祝宴中、報道陣の質問に応じた拳四朗選手は「今回は1ラウンドから自分のペースで戦えました」と自信の表情を浮かべた。
 毎回、セコンドとして的確な指示を送る永会長は「1ラウンドにもっと相手がガンガン打ってくると警戒していたが、来なかった。こちらが隙を見せなかったので打てなかったのではないか。8ラウンド以降に倒しに行く作戦でしたが、半分で終わりました」と笑顔を見せた。
 ただ、5月までにある次戦は、前王者のガニガン・ロペス(メキシコ)との再戦。おそらくリベンジのため、相当の準備で挑んでくることから「1月中旬から練習を再開します」と、寺地親子は表情を引き締めた。
 

「くす玉開き」で拳四朗の勝利を祝す石田会長の孫・横田健太朗くんと石田愛佳さんら
「くす玉開き」で拳四朗の勝利を祝す石田会長の孫・横田健太朗くんと石田愛佳さんら