夜明け染める火柱に願い 府無形文化財「とんど」 (久御山町東一口)


《城南新報2018年1月16日付紙面より》
 
 久御山町の東一口地区で14日、府の無形文化財に登録されている「とんど」が営まれた。大勢の地域住民が見守る中、小正月にちなんだ伝統の火祭りで夜明け空を染めた。
 東一口のとんどは3本ずつ束ねた青竹3組を使って10㍍余りの立派なやぐらを組み、中にヨシを入れ、上部にはワラで編んだ笠や笹の葉を飾りつける重厚なもの。玉田神社の本当座・御箸座・御幣座の3つの宮座が、大池神社近くの田んぼで分担して組み立てる。
 同地区でも会社勤めの住民が増えて平日にとんどの準備が難しいこと、休日はより多くの子供たちが参加しやすいことなどから、伝統行事の継承に向けて開催日を考慮。4年前から、1月15日に直近の土曜にとんどを組み立て、日曜に行っている。
 この日は夜が明け切らないうちに、田んぼに組まれたとんどの周りに住民が集まった。
 空が白んだ午前7時過ぎ、各座の代表者が三方からやぐらに火を放った。炎に包まれたとんどが瞬く間に大きな火柱となり、人々は1年の無病息災を願った。
 

勢いよく火柱を上げる東一口地区のとんど
勢いよく火柱を上げる東一口地区のとんど