ドイツ在住・中野さんサッカー指導 仲間と協力、夢育んで (南宇治中3年生)


《城南新報2018年1月26日付紙面より》
 
 南宇治中学校(秋元恒志校長)で25日、独フライブルク在住のサッカー指導者、中野吉之伴(なかの・きちのすけ)さん(40)を講師に招いた体育の授業が行われた。サッカーを通じて、仲間と協力し合う大切さを伝え、夢中になれるものを追求するよう生徒たちに呼び掛けた。
 
 中野さんは大学卒業後に育成年代の指導ノウハウを学ぶため単身ドイツへ渡り、当地のクラブチームで17年にわたって選手育成・指導に携わっている。元ブンデスリーガークラブのフライブルガーFCのU‐16監督やU‐16、U‐18総監督。これら指導歴を生かし、子供たちの自主性や向上心、思いやりを育む方法を示唆した著書「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」(ナツメ社)を刊行している。
 授業は3年生の男子48人が対象。生徒たちは、ハイタッチをするなどコミュニケーションを図りながら体を動かした。
 ゲーム形式の練習では、チーム全員がボールに触れてゴールを決めれば3点、それ以外のゴールは1点という、仲間との協力の度合いが勝敗を分けるユニークなルールで熱戦を繰り広げ、寒さを一蹴した。
 最後に中野さんは、高校時代に始めたサッカーから人生を見つけたことを紹介。「夢中になれるものが今はなくても、出会えたら大事にしていってほしい。人として大事なものを持って進めば人生はいくらでも開ける」と呼び掛けた。
 サッカー部の副部長を務めていた浜田凌空くん(14)は「分かりやすく教えてもらい、楽しかった。指導の仕方やトーク力に、ドイツはすごいと思った」と話した。
 この授業は、昨夏ドイツで行われたサッカーの研修で中野さんと知り合った地元の少年サッカーチーム平盛西大久保FCの代表、二上達見さんが橋渡し。中野さんの一時帰国に合わせて実現した。
 

中野さん㊧の指導を受けハツラツとプレーする生徒たち
中野さん㊧の指導を受けハツラツとプレーする生徒たち