GWまでの復旧目標 台風増水流出で続く「通行止め」 (久御山・八幡間の流れ橋)


《城南新報2018年2月8日付紙面より》
 
 木津川の久御山町佐山と八幡市上津屋に架かる通称・流れ橋(上津屋橋、全長356・5㍍)が、昨年10月に台風の増水で橋板が流されて以来、通行止めが続いている。相次ぐ流出を受けて「流れにくい」構造に生まれ変わり、約1年半で再び機能不全に。橋と周辺の「浜茶」の茶園が織り成す景観は日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の一つでもある観光スポットで、府はゴールデンウイーク(GW)までに復旧を完了したい考えだ。
 
 流れ橋は昨年10月22日午後7時30分ごろ、台風21号による木津川の増水で橋板が外れたのが確認された。この日の水位は、上流にある京田辺市の飯岡水位観測所で平成に入って最高値となる5・08㍍を記録したという。橋板は流失を防ぐよう橋脚とワイヤでつながれており、現在も橋の下流側の水面に浮かんだり、中洲に打ち上げられている。
 橋は増水で一定水位に達すると自然に橋板が浮かび、下流側に流されることで被害を抑える構造。1953(昭和28)年の架設以来、2016年3月に流れにくい構造に架け替えられるまで、60年間で21回流出した。
 府は架け替え時に、流出頻度の抑制に向けて、橋面を従来から75㌢かさ上げしたり、橋脚の間隔を倍近く広げるなど改良。新たな橋になって以降、16年9月と昨年8月にも台風による増水に見舞われたが、その際に橋板の流出はなかった。
 今回の被害に対し、府は早期復旧に取り組む方針を決めている。今年度の9月第4次補正予算案で、流れ橋の復旧を含む「土木施設の災害復旧」に計約28億円を計上。今後、橋板の回収や橋の破損状況の詳しい調査、河川内での工法の検討など各種の調整を経て、修復作業を本格化させる。
 橋を管理する府山城北土木事務所は「国交省淀川河川事務所から意見を聴く場を設け、最終的な工事方法を確定したい。『できるだけ早めに』という思い」と説明。現時点で工法や工期などは未定といい、復旧完了について「GW前が一つの目標」としている。
 

木津川の増水で橋板が流された流れ橋(久御山側から撮影)
木津川の増水で橋板が流された流れ橋(久御山側から撮影)