ウッティー飼育、学術論文に 中国カワウと比較検証 (宇治川の鵜飼)


《城南新報2018年2月20日付紙面より》
 
 世界でも例のない飼われたウミウが産卵、かえったウッティーが活躍する「宇治川の鵜飼」に寄り添い研究を進める卯田宗平・国立民族学博物館准教授がメーンに執筆した論文が、昨年11月発行の「日本民俗学」(一般社団法人日本民俗学会学会誌第292号)紙上で発表された。
 同学会が学術的に意義深いと認めた学術論文で、澤木万理子・松坂善勝・江﨑洋子の3鵜匠も共同執筆者に名を連ね、「ウミウの繁殖・飼育技術の特徴」を解きあかした。
 中国のカワウ人工繁殖についても研究する卯田さんが、両者を比較検証。共通・相違点を並べ、「(宇治川の)見せる鵜飼と(中国での)生業としての鵜飼という違い」を見つめ、「放ち鵜飼を目指すため、宇治川では繁殖・飼育の取り組みに努める」と、全国の読者に紹介している。
 共同研究が高評価を受けた澤木さんは「初年度から記録し続け、飼育技術向上に役立った。観光の視点で掘り下げられたのも嬉しい」、江﨑さんは「今後、進むべき道も照らしてもらった」、松坂さんは「放ち鵜飼へ、後世に残る」とコメント。きょう20日から、論文抜刷が観光センターと観光案内所(JR宇治駅前・近鉄大久保駅構内)で閲覧・貸し出し可。問い合わせは、鵜飼運営の市観光協会℡23‐3334まで。
 

共同執筆者の(左から)松坂・澤木・卯田・江﨑の4氏
共同執筆者の(左から)松坂・澤木・卯田・江﨑の4氏