サッカー「聖地」復活へ 7月に一部再開 福島県のJヴィレッジ


《城南新報2018年3月11日付紙面より》
 
 東日本大震災の福島第1原発事故の対応拠点となり、休業していたサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)が、7月末に一部再開される。来年4月の全面再開を目指すという。
 日本初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして1997年に誕生。日本代表が合宿を行うなど「サッカーの聖地」として親しまれてきた。原発事故後、廃炉作業の前線基地となり、営業を取り止めていた。再開が実現すれば7年4カ月ぶりとなる。
 震災が発生する7カ月ほど前に、少年サッカー全国大会の取材でJヴィレッジを訪れた。
 盛夏。広大な施設のピッチに響く選手たちの声や、応援の保護者らの歓声。食堂のカレーの香りや、キュウリの一本漬けのうまさ。次の試合まで、うたた寝をした本館内のソファの心地良さ。サッカー少年たちが全国の頂点をかけ、泣いて、笑って、思い切り汗を流した思い出のピッチに再び命が吹き込まれる。
 復興のゴールは遠い。それでも、一歩ずつ前に進んでいる。聖地・Jヴィレッジが、大人だけでなく、子供も身近に感じられる復興のシンボルになってほしい。【加藤新】
 

今夏、一部再開されるJヴィレッジ(2010年8月1日撮影)
今夏、一部再開されるJヴィレッジ(2010年8月1日撮影)