「淀苗」出荷ピークへ 熟練技で地道に接ぎ木 (久御山町内)


《城南新報2018年4月14日付紙面より》
 
 久御山町内で、接(つ)ぎ木した野菜苗が次々に出荷されている。「淀苗」として全国に知られる特産品で、育苗農家が地道な作業に汗を流す。
 接ぎ木は、耐病性のある台木に野菜苗の穂木をつなぐことで丈夫な苗をつくる。台木と穂木がぴったり合わさるよう、きれいに断面を切る熟練の技が求められる。
 かつて木津川の流路だった同町藤和田・北川顔地区は水はけの良い砂質土に恵まれ、根を伸ばしやすい苗づくりが始まった。その歴史は室町時代から550年の伝統を誇る。淀苗は根付きや実の付きが良い苗として定評があり、北藤育苗組合が京阪神を中心に送り出している。
 同組合長・村田和弘さんの北川顔の苗場は作業終盤を迎えた。13日にトマトの最終作業があり、地元の女性らがカミソリで手際良く台木に切り込みを入れ、鋭角にした穂木の切り口と合わせて、ジョイント式のチューブ資材を使って接いでいった。
 淀苗はトマトのほかキュウリ、ナス、スイカなどさまざま。出荷は近く本格化する見込み。
 

地道な手仕事でトマトの苗を準備(久御山町北川顔)
地道な手仕事でトマトの苗を準備(久御山町北川顔)