職場体験前の事前学習 女子プロ野球選手ら (北城陽中2年生)


《城南新報2018年5月15日付紙面より》
 

介護技術を披露する「ひだまり平川」の鮎川主任
介護技術を披露する「ひだまり平川」の鮎川主任

「働く人から話を聞く」をテーマに、北城陽中学校(平野達郎校長)で14日、2年生95人を対象にした職場体験前の事前学習が行われた。
 講師として女子プロ野球選手やツアーコンダクター、特養ホーム職員、地方公務員らが来校。それぞれの仕事を選んだ理由や苦労話などを熱っぽく語った。
 同校では、10年ほど前までは毎年度、この取り組みが行われていたが、ここ最近はなかったという。
 来週22~24日の3日間にわたって実施する職場体験へ向け「働いて給料をもらう」大変さを、生徒たちはひしひしと感じながら、体験談に聞き入った。
 講師役を買って出たのは①学校の向かいにある特別養護老人ホーム「ひだまり平川」の鮎川周平主任②日本女子プロ野球・育成チーム「レイア」の水流麻夏投手と戎嶋美有内野手③東武トップツアーズのツアーコンダクター・中原莉佳子さん④城陽市立久世保育園の田中廣子主任⑤同市秘書広報課の竹原康裕主事⑥同署消防署青谷分署の石井翔消防士長。
 このうち、「ひだまり平川」の鮎川主任は、認知症の高齢者が強硬に嫌がった場合でも、椅子から立ってもらう介護技術を披露。また、食事を摂るのを拒否したケースでも「おいしいですよ」と、ひと声かければ、態度を軟化してもらえることを生徒たちに伝えた。
 また、日々、地元の鴻ノ巣山運動公園「野球場」で練習しているレイアの2選手は、つい2カ月前まで高校生だったことから初々しさを感じさせながら講演。「日本女子プロ野球リーグが始まる前は、全国に女子硬式野球部がある高校は5校しかありませんでした。今では30校近くにまで増え、府内でも京都両洋、福知山成美、京都外大西が活動しています。いつか女子も甲子園を目指せるような環境を整えることが私たちの夢です」と、特に学童期に野球に取り組んできた女子生徒たちにエールを送った。
 そのほか、「修学旅行の添乗員をしたい」とツアーコンダクターを志したという中原さん、元北城中PTA役員という田中主任、同校卒業生という竹原主事や石井消防士長もそれぞれの仕事のやりがいについて熱弁した。
 中学時代から早くも〝公務員志向〟なのか?と感じさせるほど最も多くの生徒が集まった竹原主事の講演では「市役所に8年勤めて感じていることは『公務員は決して楽ではない』ということ。特別な資格はないが、市役所には困っている人が良く来られる。正直言って良い人も、悪い人もいる。しかし、話をよく聞いて、何を求めておられるのかを認識し、必要なサービスをしてあげることが大事と考える」と、行政のプロとしての心構えを説いた。
 

「いつか女子も甲子園へ」野球への情熱を語る「レイア」の水流投手と戎嶋内野手
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