新茶注いで召し上がれ… 宗円しのぶ「お茶漬け」給食 (宇治田原)


《城南新報2018年5月17日付紙面より》
 
 緑茶製法を発明した郷土の偉人・永谷宗円(1681~1778年)の功績をしのぼう―と、宇治田原町立2小学校で16日、「お茶漬け」給食があり5・6年生計149人が、さらさらと口に運ぶ昔ながらの風味を満喫した。
 宗円翁を祖とする㈱永谷園は、看板商品「お茶漬け海苔」の発売60周年に当たる2012年、翁の命日(5月17日)を「お茶漬けの日」として、日本記念日協会に登録制定。これに呼応し、町の農商業者らが2015年、学校給食での提供を企画した。
 今年も、町内有志で16年に立ち上げた「宇治田原を食べつくすプロジェクト」を中心に茶業青年会、茶盛組合のメンバーらが法被姿で協力。収穫されたばかりの地元産煎茶を急須から児童のお茶碗に注いで回った。
 この日のメニューは、鮭(さけ)ごはん、新茶葉と桜えびのかき揚げ、すまし汁、キュウリの「うじたわら漬け」と、デザートの茶団子、飲むヨーグルト。
 「㈱永谷園と言えば鮭茶漬け」とばかり、児童たちは素材の相性に好感。増戸(ましと)かりなさん(宇治田原小6年)は「ほろ苦いけど、おいしかった」と舌鼓を打った。
 また、㈱永谷園ホールディングスから「日本茶800年の歴史散歩が日本遺産に登録され、昨年度は府南部を舞台に『お茶の京都博』が開かれ146万人が来場するなど、宗円翁が生まれ育った宇治田原町が注目を集めています。海外における和食ブームを背景に日本茶の輸出量が年々増加しており、国内外に日本のお茶文化、お茶漬け文化を広める絶好の機会であると思います。5月17日という日をきっかけに宗円翁の偉業を一人でも多くの方に知っていただき、また後世に伝えていきたいという思いは、貴町も弊社も同じです」とのコメントが寄せられている。
 

今年産の煎茶を急須で注いでもらい、児童たちがお茶漬けを味わう
今年産の煎茶を急須で注いでもらい、児童たちがお茶漬けを味わう