ヘラクレスカブトムシ 一種リッキーの雌雄同体 秋本雅俊さん方で


《城南新報2018年5月24日付紙面より》
 
 「1万分の1または、それ以上の確率」と、昆虫に詳しい専門家が評する世界一大きいヘラクレスカブトムシの一種『ヘラクレスリッキー』の雌雄同体が、城陽市観音堂の養殖業、秋本雅俊さん(51)が営む昆虫卸会社「エリーインセクト」で誕生した。
 趣味が高じて東京から「良い物件が見つかった」と城陽市に移り住み、カブトムシなどを育てて10年余り。
 秋本さんは「クワガタでは1回ありましたが、まさかヘラクレスで出るとは」と、まるで宝くじが当たったように満面の笑みを浮かべた。
 ヘラクレスリッキーは南米エクアドル原産。日本でも図鑑の表紙に登場するほどの人気ぶり。昆虫を繁殖させて、メーカーに卸している秋本さんは、受注に応じて多種多彩なカブトムシやクワガタを育てており、今回の雌雄同体もサナギの状態の時は「メスかなあと思っていました」と話す。
 そして、今月19日にヘラクレスリッキーの雌雄同体を確認。すぐに日本爬虫・両生学会員でもある中川宗孝さん(66)=富野=に連絡し23日午後、地元報道関係者にお披露目した。
 「体長は72㍉、サナギから孵った状態で成虫なので、これ以上は大きくなりません。標本関係の店へオファーをかけますが、どれほどの値段が付くかは分かりません」と話す秋本さん。「最低1年間は生きてくれるでしょう」と、我が子のような眼差しで、珍しい個体を見つめていた。
 

日本でも人気の南米原産へラクレスカブトムシの一種『リッキー』の雌雄同体(中央)と、両側に雄雌の個体
日本でも人気の南米原産へラクレスカブトムシの一種『リッキー』の雌雄同体(中央)と、両側に雄雌の個体