思い出の地、克明にイメージ 記念碑建立委が宇治川ハイク 獄死の詩人「尹東柱」


《城南新報2018年5月27日付紙面より》
 
 第2次大戦中に治安維持法の犠牲になった韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~45年)が生前歩いた宇治川河畔の道をたどる「宇治川ハイキング」が26日に行われ、参加者約40人が尹の足跡を追い、日韓友好や世界平和への思いを新たにした。
 尹は、同志社大学留学中、日本で禁止されていた朝鮮語で詩作し朝鮮独立運動をあおったとして治安維持法違反容疑で逮捕され、27歳で獄死。友人とハイキングで宇治川河畔を訪れ、天ヶ瀬吊り橋付近で生前最後の記念写真に収まる。
 このハイキングは、宇治川の白虹橋たもとに昨年10月、念願の記念碑を建てた詩人尹東柱記念碑建立委員会(安斎育郎代表)が主催した。
 京阪宇治駅前を出発した一行は、宇治出身の代議士で治安維持法反対を唱え刺殺された山本宣治ゆかりの「花やしき浮舟園」や天ケ瀬吊り橋を訪れ、小松正明さん(宇治山宣会)、水野直樹さん(京都大学教授)らの話に耳を傾けて、70年以上も前に尹が飯ごう炊さんしたイメージを描いた。昼食のあと、新緑が包む記念碑前で詩の朗読も行った。
 撮影当時は5月とみられ、建立委の紺谷延子事務局長は「毎年の恒例イベントにしたい」と意気込んだ。
 

天ケ瀬吊り橋たもとで水野教授の講話に耳を傾ける参加者たち
天ケ瀬吊り橋たもとで水野教授の講話に耳を傾ける参加者たち